2.5.2 負荷分散に対応する場合の検討
ロードバランシングなどによって,業務サーバが負荷分散構成をとっている場合,JP1/AJS3でもバッチ業務を負荷分散させることができます。
複数の実行エージェントを実行エージェントグループによってグループ化し,ジョブの実行エージェント名に実行エージェントグループを名を設定することで,負荷分散構成に対応できます。負荷を分散させる場合は,次のことについて検討してください。
また,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.3.1 負荷を分散させた処理」に,負荷分散の例とジョブの実行先エージェントホストの決定順序について説明しています。あわせて参考にしてください。
- 〈この項の構成〉
(1) 実行エージェントグループとグループ化する実行エージェント
複数の実行エージェントをグループ化する実行エージェントグループ名と,グループに属する実行エージェントについて検討します。
1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントグループの数は,最大で1,024です。また,1実行エージェントグループでグループ化できる実行エージェントの数は,最大で1,024です。
マネージャーホストは,登録されている実行エージェントグループ情報を参照し,ジョブやジョブネットに定義された実行エージェントグループに属する実行エージェントの優先順位やジョブ実行多重度に従ってジョブの配信先を決定します。
(2) 優先順位
実行エージェントグループによって負荷分散に対応する場合,グループ化したそれぞれの実行エージェントに,ジョブを配信する優先順位を設定できます。
実行エージェントには,1〜16の範囲で優先順位を設定できます。優先度が高いものから順に16,15,14・・・と指定します。優先度が最も低いのは1です。デフォルトでは,「16」(優先度が最も高い)が設定されています。