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JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


8.2.2 Web GUIの監視画面

Web GUIで使用する画面について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ダッシュボード画面

事前に監視対象のルートジョブネットを登録しておき,登録したルートジョブネット単位で実行状態や進捗度を監視したり,全ユニット(ルートジョブネットを含むジョブネットおよびジョブ)単位で実行状態や進捗度を監視したりします。実行状態は,ルートジョブネットおよび配下のユニットの実行状態別の件数として確認できます。進捗度は,実行が終了しているユニットの割合として確認できます。

また,登録したルートジョブネットの監視対象日の実行状態や実行予定をチャート形式で表示することもできます。

ダッシュボード画面では当日や前日といった監視対象日を指定できるので,日付観点で監視したいときに便利です。

図8‒3 ダッシュボード画面

[図データ]

ダッシュボード画面のルートジョブネットの状態エリアでは,ルートジョブネット単位および全ユニット単位の状態が次のような分類で状態別件数としてカウントされ,表示されます。

表8‒2 ユニットの状態の分類

項番

分類された状態

状態

1

異常終了

  • 異常検出終了

  • 順序不正

  • 中断

  • 強制終了

  • 起動失敗

  • 終了状態不明

  • 繰り越し未実行

  • 監視打ち切り終了

2

警告終了

警告検出終了

3

正常終了

  • 正常終了

  • 正常終了−偽

  • 監視未起動終了

  • 監視中断

  • 監視正常終了

4

実行中

  • 実行中

  • 警告検出実行中

  • 異常検出実行中

  • 監視中

5

保留中

保留中

6

開始待ち

  • 開始時刻待ち

  • 先行終了待ち

  • 実行待ち

  • キューイング

  • 起動条件待ち

次の状態のユニットは監視対象外です。

・未登録

・未計画

・計画未実行

・閉塞

・未実行終了

注※

ネストジョブネットと上位ジョブネットのスケジュールが一致していないユニットや,実行中止したために実行予定がないユニットは,「未計画」状態になります。「未計画」状態のユニットは,ルートジョブネットの繰り越し未実行によって「繰り越し未実行」状態に遷移します。この場合,「繰り越し未実行」状態のユニットでも監視対象外になります。

(2) リスト画面

JP1/AJS3に定義されているジョブグループやジョブネットをツリー形式やリスト形式で表示します。リスト画面で実行登録したルートジョブネットを,ダッシュボード画面で監視するといった運用ができます。

図8‒4 リスト画面

[図データ]

(3) マンスリースケジュール画面

ジョブネットやジョブの実行スケジュールを,月単位で確認できます。また,実行予定の追加や変更などの操作ができます。

図8‒5 マンスリースケジュール画面

[図データ]

(4) モニタダイアログボックス

ジョブネットに定義されたジョブやネストジョブネットの実行状態および実行結果を,ジョブフローイメージで監視・確認できます。また,中断,再実行,保留属性の変更などの操作もできます。

図8‒6 モニタダイアログボックス

[図データ]