28.3.1 インシデント転送
- 〈この項の構成〉
(1) 管理イベント
Northboundに管理イベントが含まれる場合,そのインシデントのライフサイクル状態が[登録済み]に変更されると,NNMiは各管理イベントをNorthboundアプリケーションに転送します。
転送される管理イベントのOIDは,NNMiコンソールの[管理イベントの設定]フォームに表示されるSNMPオブジェクトIDです。NNMiは,OIDが1.3.6.1.4.1.11.2.17.19.2.0.9999のすべてのカスタム管理イベントを転送します。
(2) サードパーティSNMPトラップ
Northbound転送先にサードパーティのSNMPトラップが含まれる場合,関連インシデントのライフサイクル状態が[登録済み]に変更されると,NNMiはSNMPv1,v2c,またはv3形式の各受信ラップをNorthboundアプリケーションに転送します。NNMiは,MIBで定義される元のトラップvarbindの順序を維持し,メッセージペイロードにNNMi固有のvarbindを追加します。元のトラップに含まれていない定義済みvarbindがある場合,NNMiは,その欠落しているvarbindの部分にNULL値を付与します。MIBがNNMiにロードされていない場合,NNMi固有のvarbindだけがトラップに追加され,次にこのトラップが転送されます。
サードパーティのSNMPトラップの場合は,次の点に注意してください。
NNMiはSNMPトラップインシデントからのトラップを再構成するため,転送されるトラップの形式は,NNMiが受信した元のトラップの形式に関係なく,SNMPv2cとなります。
転送されるSNMPトラップは,NNMi管理サーバーをソースオブジェクトとして示します。元のソースオブジェクトを判断するには,(n+21)番目のvarbindの値nnmiIncidentSourceNodeHostname(1.3.6.1.4.1.11.2.17.19.2.2.21)と,(n+24)番目のvarbindの値nnmiIncidentSourceNodeMgmtAddr(1.3.6.1.4.1.11.2.17.19.2.2.24)を調べてください。nはMIBでトラップに定義されているvarbindの数です。
NNMiが管理するデバイスのどれかがNorthboundアプリケーションにトラップを送信する場合,Northboundアプリケーションで重複デバイストラップを管理する必要があります。
トラップ転送メカニズムの比較については,「8.1.2 トラップおよびインシデント転送」を参照してください。