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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for IBM WebSphere Application Server


8.2.1 セットアップやサービスの起動について

セットアップやサービスの起動に関するトラブルの対処方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) Performance Managementのプログラムのサービスが起動しない

考えられる要因およびその対処方法を次に示します。

(2) サービスの起動要求をしてからサービスが起動するまで時間が掛かる

jpcspm startコマンドを実行してから,または[サービス]アイコンでサービスを開始してから,実際にサービスが起動するまでに時間が掛かることがあります。次の要因で時間が掛かっている場合,2回目の起動時からはサービスの起動までに掛かる時間が短縮されます。

(3) Performance Managementのプログラムのサービスを停止した直後に,別のプログラムがサービスを開始したとき,通信が正しく実行されない

Performance Managementのプログラムのサービスを停止した直後に,このサービスが使用していたポート番号で,ほかのプログラムがサービスを開始した場合,通信が正しく実行されないことがあります。この現象を回避するために,次の設定をしてください。

Performance Managementのプログラムのサービスのポート番号を固定しても通信が正しく実行されないときは,次の設定をするとよい場合があります。ただし,システム全体に影響を与えるおそれがあるため,十分に注意して設定してください。

これらの対処を実施したあとも通信が正しく実行されない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。

(4) 「ディスク容量が不足しています」というメッセージが出力されたあとMaster StoreサービスまたはAgent Storeサービスが停止する

Storeデータベースが使用しているディスクに十分な空き容量がない場合,Storeデータベースへのデータの格納が中断されます。この場合,「ディスク容量が不足しています」というメッセージが出力されたあと,Master StoreサービスまたはAgent Storeサービスが停止します。

このメッセージが表示された場合,次のどちらかの方法で対処してください。

これらの対処を実施したあともMaster StoreサービスまたはAgent Storeサービスが起動されない場合,Storeデータベースに回復できない論理矛盾が発生しています。この場合,バックアップデータからStoreデータベースをリストアしたあと,Master StoreサービスまたはAgent Storeサービスを起動してください。利用できるバックアップデータが存在しない場合は,Storeデータベースを初期化したあと,Master StoreサービスまたはAgent Storeサービスを起動してください。Storeデータベースを初期化するには,Storeデータベースの格納先ディレクトリにある次のファイルをすべて削除してください。

Storeデータベースの格納先ディレクトリについては,「2.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」(Windowsの場合)または「3.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」(UNIXの場合)を参照してください。

(5) PFM - AgentのAgent Collectorサービスが起動しない

PFM - AgentホストがWindowsの場合,PFM - Agentの起動時にAgent Collectorサービスの起動に失敗して,Windowsの再起動時,Windowsのイベントログに次のどちらかのメッセージが出力されることがあります。

この現象は,Windowsのサービスコントロールマネージャのタイムアウトによって発生するため,PFM - Managerへの通信負荷が高く,PFM - Managerからの応答に時間が掛かるときに発生しやすくなります。次の条件にすべて該当する場合に発生します。

この現象を回避するためには,次のどちらかの設定をして運用してください。