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JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


10.3.3 [サービス性能情報]エリア

〈この項の構成〉

(1) 画面の構成

[図データ]

(2) 画面の説明

[サービス一覧]エリアでの選択に応じて,サービス性能が次のように表示されます。

表示は,3秒ごとに更新されます。

表示項目を次の表に示します。

項番

項目

説明

1

累計件数

[サービス性能情報]エリアに表示されている監視対象サービスの監視対象の状態の累計件数がイベントの種類(エラー,警告または正常)ごとに表示されます。

2

[監視対象]

監視対象サービスと監視対象の名称が表示されます。

3

[サービスグループ]

監視対象サービスが属するサービスグループの名称が表示されます。

4

[総合]

[監視対象]に表示された監視対象サービスの状況を総合的に判定した監視結果が,次に示すアイコンで表示されます。

[図データ](エラー)

しきい値監視または稼働状況でエラーが発生している項目があります。

[図データ](警告)

傾向監視または外れ値検知で警告が発生している項目があります。

[図データ](正常)

各項目の状況は正常です。

[図データ](監視停止中)※1

該当の監視対象サービスは,現在監視停止中です。この場合,[平均応答時間(msec)],[スループット(件/sec)],[エラー率(%)]および[平均応答時間+スループット]にも[図データ]が表示されます。

また,[稼働状況]に[図データ]または「−」(ハイフン)が表示されます。

なお,1つの監視対象サービスの監視結果に複数の状況が発生している場合,または1つの監視対象サービスに含まれる監視対象に複数の状況が発生している場合,アイコンは「エラー > 警告 > 正常」の優先順位で表示されます(監視停止中の監視対象サービスにほかの状態が発生することはありません)。

5

[平均応答時間(msec)]

監視項目ごとに,現在の状況を示す[図データ](エラー),[図データ](警告),[図データ](正常)※2または[図データ](監視停止中)※1のアイコンと,計測値(小数点以下3桁まで)が表示されます。

なお,監視対象サービスの行の状況については,1つの監視対象サービスの中で複数の監視対象に異なる状態が発生している場合,「エラー > 警告 > 正常」の優先順位で,最も優先順位の高い監視対象の状態のアイコンが表示されます(監視停止中の監視対象サービスにほかの状態が発生することはありません)。

例を示します。

  • All Web Access:[図データ](正常)

  • Webトランザクション1:[図データ](正常)

  • Webトランザクション2:[図データ](警告)

このような状態の場合,監視対象サービスの行の状況は[図データ](警告)となります。

なお,監視対象サービスの計測値は,常に「−」(ハイフン)になります。

6

[スループット(件/sec)]

7

[エラー率(%)]

8

[平均応答時間+スループット]

平均応答時間とスループットを組み合わせた外れ値検知の状況が,[図データ](警告),[図データ](正常)※2または[図データ](監視停止中)※1のアイコンで表示されます。

なお,監視対象サービスの行の状況については,1つの監視対象サービスの中で複数の監視対象に異なる状態が発生している場合,「エラー > 警告 > 正常」の優先順位で,最も優先順位の高い監視対象の状態のアイコンが表示されます(監視停止中の監視対象サービスにほかの状態が発生することはありません)。

9

[稼働状況]

監視対象サービスの稼働状況が,[図データ](エラー),[図データ](正常)または[図データ](監視停止中)※3のアイコンで表示されます。

JP1/PFMと連携していない場合※4,[稼働状況]は表示されません。

可用性監視設定をしていない場合は「−」(ハイフン)が表示されます。

また,JP1/PFM - Agent for Service Responseによって監視対象サービスが停止していると判定された場合,その監視対象サービスの[稼働状況]にエラーが表示され,[総合]にもエラーが表示されます。

注※1

監視の開始後,監視対象サービスの監視対象の性能分析を実行するプロセスで,メモリ不足やスレッドの異常終了が発生した監視対象サービスも,[総合]の表示は監視停止中となります。この場合は,該当の監視対象サービスの監視を停止して,メッセージログに出力されるKNAS32021-Eメッセージを基に原因に対処したあと,再度監視を開始してください。

メッセージログの詳細については「7.2.4 メッセージログ」を参照してください。

注※2

しきい値監視および外れ値検知のための設定をしていない場合,監視対象サービスの監視が開始されているときには必ず[図データ](正常)が表示されます。この場合,サービス性能は取得できますが,アイコンでの正常,警告,エラーの判定はできません。

注※3

監視を開始したあと,[稼働状況]に表示されるアイコンが正常,または異常に変わるのはJP1/PFM - Agent for Service Responseから最初の監視結果が届いた時刻以降になります。そのため,サービス監視の開始からJP1/PFM - Agent for Service Responseの監視結果が届くまでに時間が掛かる場合は,可用性監視のアイコンだけが監視停止の表示を継続する場合があります。

注※4

システム定義ファイル(jp1itslm.properties)のpfmManagerHostプロパティに値が設定されていない場合に,JP1/PFMと連携していないと見なされます。

また,このエリアで[監視対象]の監視対象サービスを選択すると,[イベント/性能グラフ]エリアの表示内容が切り替わります。

(3) 補足事項