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JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


9.19 jslmursetup(JP1/SLM - URのセットアップ)

機能

JP1/SLM - URの実行環境を新規作成します。また,構築済みのJP1/SLM - URの実行環境を再構築します。

JP1/SLM - UR をインストールしたあと,次のどちらかを調査してから実行してください。

コマンドの実行結果は標準出力に出力され,コンソール画面上に表示されます。コマンド実行時に出力されるメッセージについては,「11.3 メッセージの一覧」を参照してください。

コマンド実行時の実行環境の状態に応じて,次のどちらかの処理が実行されます。

実行環境の新規作成(実行環境がない場合)

JP1/SLM - URの新規インストール直後,またはアンセットアップによってJP1/SLM - URの実行環境を破棄した状態でこのコマンドを実行すると,実行環境が新規に作成されます。

構築済みの実行環境の再構築(実行環境がある場合)

JP1/SLM - URの実行環境がすでにある状態でこのコマンドを実行すると,構築済みのJP1/SLM - URの実行環境が再構築されます。

次のような場合に,実行環境の再構築を実行してください。

  • 構築済みのJP1/SLM - URの実行環境で,ホスト名,IPアドレス,またはポート番号の設定値を変更する場合

  • 構築済みのJP1/SLM - URの実行環境に対してバージョンアップインストールを実行したあと,実行環境を再構築する場合

形式

jslmursetup△[ -c△{ online | standby } ]オプションファイルの絶対パス

実行権限

OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウント

格納先フォルダ

JP1/SLM - URのインストール先フォルダ\ur\bin\

引数

-c

クラスタシステムで運用する実行環境を構築するときに指定します。指定方法を次に示します。

オプションファイルの絶対パス

オプションファイルは,テキスト形式で作成して任意の場所に格納します。ただし,オプションファイルの格納先は,ファイル名称(任意)を含めた格納先での絶対パスが255バイト以内の文字列になるようにしてください。

オプションファイルのテンプレートは,次のとおり格納されています。

JP1/SLM - URのインストール先フォルダ\ur\template\ur\conf\jp1itslm_setup.opt

オプションファイルの定義内容を次に示します。「ur_ni_number」と「ur_na_address」はどちらかを指定してください。

manager_host=JP1/SLM - Managerのホスト名またはIPアドレス
manager_port=JP1/SLM - Managerのポート番号
ur_host=JP1/SLM - URのホスト名またはIPアドレス
ur_port=JP1/SLM - URのポート番号
ur_ni_number=ネットワークインタフェース番号
ur_na_address=ネットワークアダプターアドレス

定義項目の詳細を次の表に示します。

表9‒27 JP1/SLM - URのオプションファイルでの定義項目の詳細

項番

定義項目

指定の要否

説明

デフォルト値

1

manager_host

JP1/SLM - Managerの実行環境を特定するための情報として,JP1/SLM - Managerをインストールしたホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。

クラスタシステムで運用する場合は,論理ホスト名または論理IPアドレスを指定します。

2

manager_port

JP1/SLM - Managerが使用するポート番号を,半角数字で1〜65535の範囲で指定します。

20904

3

ur_host

JP1/SLM - URの実行環境を特定するための情報として,JP1/SLM - URをインストールしたホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。

クラスタシステムで運用する場合は,論理ホスト名または論理IPアドレスを指定します。

4

ur_port

JP1/SLM - URが使用するポート番号を,半角数字で1〜65535の範囲で指定します。

20910

5

ur_ni_number

JP1/SLM - URが接続するネットワークインタフェース番号を,半角数字で1〜60の範囲で指定します。接続されているネットワークデバイスについては,jslmuriplsコマンドで確認できます。

jslmuriplsコマンドについては,「9.17 jslmuripls(ネットワークインタフェース番号とIPアドレスの表示)」を参照してください。

6

ur_na_address

JP1/SLM - URが接続するネットワークアダプターアドレスを,半角英数字で16進数12桁以下の範囲で指定します。接続されているネットワークデバイスについては,jslmurnalsコマンドで確認できます。

jslmurnalsコマンドについては,「9.18 jslmurnals(ネットワークアダプターアドレスとIPアドレスの表示)」を参照してください。

(凡例)

○:必ず指定します。

△:指定は任意です。

−:該当しません。

注※

指定範囲外の値を指定した場合,セットアップは完了しますが,JP1/SLM - URのサービス「JP1/SLM - User Response Service」(サービス名:JP1_ITSLM_UR_Service)の起動時に失敗します。

注意事項

戻り値

戻り値

説明

0

セットアップが正常に終了しました。

1

セットアップに失敗しました。

使用例

C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\ur\bin\jslmursetup△C:\Users\Administrator\Desktop\jp1itslm_setup.opt