Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


5.2.1 認証サーバ

JP1/SLMを使用するためには,ユーザーを管理するための認証サーバが必要です。

JP1/SLMでは,JP1/Baseを認証サーバとして使用します。認証サーバとしてのJP1/Baseの使用方法には次の2とおりがあります。

ほかのJP1製品を使用している場合など,すでに認証サーバとして使用しているJP1/Baseがある場合は,既存の認証サーバを使用できます。

認証サーバ(プライマリー認証サーバ)に指定したホストで,JP1ユーザーや,JP1資源グループ(サービスグループ)に対する操作権限を管理します。そのため,JP1/SLMのユーザー設定の前に,認証サーバをどのように使用するかをあらかじめ検討しておいてください。

認証サーバが1台の場合

JP1/SLM - ManagerをインストールしたホストのJP1/Baseを認証サーバとして利用する場合を次の図に示します。

図5‒9 JP1/SLM - ManagerをインストールしたホストのJP1/Baseを認証サーバとして使用する場合

[図データ]

JP1/SLM - ManagerがインストールされたホストのJP1/Baseを認証サーバとして使用すると,最小限のシステム構成でJP1/SLMを使用できます。ただし,JP1/Baseに何らかのトラブルが発生した場合,JP1/SLMを使用した業務は停止してしまいます。

認証サーバが2台の場合

例として,JP1/Baseをインストールしたホストを2台用意して,プライマリー認証サーバ,およびセカンダリー認証サーバとして使用する場合を次の図に示します。

図5‒10 JP1/Baseをインストールした2台のホストをプライマリー認証サーバ,およびセカンダリー認証サーバとして使用する場合

[図データ]

このように,通常使用するプライマリー認証サーバと,予備として使用するセカンダリー認証サーバ(プライマリー認証サーバの設定情報を保持)を分けることで,何らかの理由によってプライマリー認証サーバに接続できなかった場合に自動的に接続先をセカンダリー認証サーバに切り替え,業務の停止を防ぐことができます。

プライマリー認証サーバ,およびセカンダリー認証サーバの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の認証サーバについて記載されている個所を参照してください。