1.4　JP1/SLM - ManagerのSingle-Manager構成およびMaster-Slave構成

JP1/SLM - Managerは，Single - Manager構成またはMaster - Slave構成のどちらかを選択できます。それぞれの構成について説明します。

• Single - Manager構成

  JP1/SLM - Managerを1台で運用する構成です。

• Master - Slave構成

  JP1/SLM - Managerを複数台で運用する構成です。JP1/SLM - Managerを並列に配置し，JP1/SLM - Manager間で負荷分散を実施することで，監視項目数の上限を拡張します。

  JP1/SLM - Manager間の負荷分散について次の図に示します。

  図1‒14　JP1/SLM - Manager 間の負荷分散

  図中で示した要素のうち，特に説明が必要な要素の役割について説明します。

  JP1/SLM - Manager(Master)

  Master - Slave構成で複数台のJP1/SLM - Managerを制御します。JP1/PFM - Baseから送信される性能情報の分析などの各種要求を制御対象のJP1/SLM - Managerに出し，必要に応じてその応答を受け取ります。

  JP1/PFM - ManagerはJP1/SLM - Manager(Master)と連携させてください。JP1/PFM - Managerと連携するJP1/SLM - ManagerはSingle - Manager構成と同様に1台です。

  JP1/SLM - Manager(Slave)

  JP1/SLM - Manager(Master)からの要求を受け，その応答を返します。

  JP1/SLM - Manager(Master)と連携するJP1/SLM - Manager(Slave)の数は最大19台としてください。

JP1/SLM - Managerの構成を変更するには，「8.4　JP1/SLM - Managerの構成の変更」を参照してください。

重要

Master - Slave構成の場合，同一サービスグループ名・同一サービス名の監視対象サービスを登録しないでください。同一名称の監視対象サービスは，画面上で区別できません。

メモ

JP1/SLM - Manager(Slave)と連携するJP1/SLM - Manager(Master)は，Single - Manager構成のJP1/SLM - Managerよりも監視の実行に負荷が掛かるため，性能が悪化するおそれがあります。監視項目がJP1/SLM - Manager1台で十分に監視できる数である場合，JP1/SLM - ManagerをSingle - Manager構成で運用することを推奨します。

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