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JP1 Version 11 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


4.2.1 JP1/IM - Viewからの案件登録

JP1/IM - Viewのインシデント手動登録定義ファイル(incident.conf)にJP1/Service SupportのURLとインシデントの登録モードを設定することで,JP1/Service Supportの[案件作成]画面を起動できるようになります。そのため,JP1/IM - ViewからJP1/Service Supportに案件を登録できるようになります。

JP1/IM - ViewからJP1/Service Supportの[案件作成]画面を起動させる手順について次に示します。

  1. JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から[インシデント登録]ボタンをクリックする。

    JP1/Service Supportの[登録先プロセスワークボード選択]画面が表示されます。

    なお,次に示す場合,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から[インシデント登録]ボタンをクリックすると,JP1/Service Supportのログイン画面が表示されます。

    • JP1/IM - Viewを操作しているユーザーが,JP1/Service Supportのユーザーとして登録されていない。

    • JP1/IM - Viewを操作しているユーザーのパスワードが,JP1/Service SupportとJP1/IM - Viewで異なる。

    JP1/Service Supportのログイン画面が表示された場合,JP1/Service Supportに登録されているユーザーIDおよびパスワードを入力すると,[登録先プロセスワークボード選択]画面が表示されます。

    JP1/Service Supportのログイン画面を表示しないで[登録先プロセスワークボード選択]画面を表示するには,JP1/IM - Viewを操作しているユーザーを,JP1/Service Supportに登録してください。登録する際,ユーザーIDとパスワードは,JP1/IM - Viewと同じにしてください。

  2. JP1/Service Supportの[登録先プロセスワークボード選択]画面から,案件を登録したいプロセスワークボードを選択し,[OK]ボタンをクリックする。

    JP1/Service Supportの[案件作成]画面が表示されます。

JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から引き継がれる情報は,JP1/IM - Managerのインシデント手動登録定義ファイル(incident.conf)で設定しているインシデントの登録モード(SS_MODE)によって異なります。

インシデントの登録モードが1または2の場合は,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から引き継がれる項目と引き継ぎ先となる案件項目は固定です。詳細については,「4.2.2 特定のJP1イベントの属性をインシデントとして引き継ぐ」を参照してください。

インシデントの登録モードが3の場合は,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から任意のJP1イベントの属性や文字列を引き継ぐことができます。詳細については,「4.2.3 任意のJP1イベントの属性や文字列をインシデントとして引き継ぐ」を参照してください。

インシデントの登録モードの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」,およびマニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) JP1/IM - Viewから案件登録する場合のバージョンの組み合わせ

JP1/IM - Viewから案件登録する場合のバージョンの組み合わせを次の表に示します。

表4‒2 JP1/IM - Viewから案件登録する場合のバージョンの組み合わせ(JP1/IM - ViewとJP1/Service Supportの接続性)

JP1/IM - Viewのバージョン

インシデントの登録モード

JP1/Service Supportのバージョン※1

09-50〜10-00

10-10〜11-10

11-50以降

09-10以前

09-50〜10-00

1

10-10〜11-10

1

2

※2

11-50以降

1

2

※2

3

※3

※3

(凡例)

○:指定したモードでインシデント登録ができる

△:指定したモードが設定されるが,[案件作成]画面で表示される項目は指定したモードと異なる

−:JP1/IM - Viewとの連携機能がない

注※1

バージョン11-00より前の製品名称は「JP1/Integrated Management - Service Support」です。

注※2

JP1/IM - Viewはインシデント登録モードが2の場合のURLでWWWブラウザーを起動します。ただし,WWWブラウザー起動後の[案件作成]画面に引き継がれる項目は,インシデント登録モードが1の場合に引き継がれる項目だけになります。イベントID(B.IDBASE)は引き継がれません。

注※3

JP1/IM - Viewはインシデント登録モードが3の場合のURLでWWWブラウザーを起動します。ただし,WWWブラウザー起動後の[案件作成]画面に引き継がれる項目は,イベントDB内通し番号(B.SEQNO)とJP1/IM - ViewでログインしているJP1/IM - Managerのホスト名だけになります。任意のJP1イベントの属性や文字列は引き継がれません。