4.2.3 任意のJP1イベントの属性や文字列をインシデントとして引き継ぐ
インシデントの登録モードが3の場合,任意のJP1イベントの属性や文字列をインシデントとして引き継ぐことができます。JP1イベントの属性や文字列をJP1/Service Supportのどの案件項目に引き継ぐかは,JP1/IM - Viewのインシデント引き継ぎ情報設定ファイル(incident_info.conf)に定義します。
インシデントの登録モードが3の場合に,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から引き継がれる情報を次の表に示します。
引き継ぎ元の項目 |
引き継ぎ先の案件項目 |
---|---|
任意のJP1イベントの属性 |
任意の案件項目 |
任意の文字列 |
任意の案件項目 |
イベントDB内通し番号(B.SEQNO)※ |
JP1イベントDB通し番号(JIMSD_FORM_IMEVENTNO) |
JP1/IM - ViewでログインしているJP1/IM - Managerのホスト名※ |
JP1/IM - Managerのホスト名(JIMSD_FORM_IMHOSTNAME) |
注※ イベントDB内通し番号(B.SEQNO)およびJP1/IM - ViewでログインしているJP1/IM - Managerのホスト名は,[案件作成]画面に項目が表示されていなくても,案件の情報として情報が引き継がれます。そのほかの項目は,[案件作成]画面に項目が表示されていないと,情報が引き継がれません。
- 〈この項の構成〉
(1) 指定できる案件項目
インシデント引き継ぎ情報設定ファイル(incident_info.conf)に,引き継ぎ先の案件項目として指定できる案件項目指定IDを次の表に示します。なお,インシデント引き継ぎ情報設定ファイル(incident_info.conf)の定義内容については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」を参照してください。
項目名 (デフォルト表示名) |
案件フォーム項目ID |
案件項目指定ID |
型 |
制限値(バイト) |
||
---|---|---|---|---|---|---|
下限 |
上限 |
|||||
タイトル |
JIMSD_FORM_TITLE |
TITLE |
text |
1 |
512 |
|
重大度 |
JIMSD_FORM_SEVERITYCODE |
SEVERITYCODE |
code |
− |
− |
|
重大度の理由 |
JIMSD_FORM_SEVERITYREASON |
SEVERITYREASON |
text |
0 |
512 |
|
影響度の理由 |
JIMSD_FORM_IMPACTREASON |
IMPACTREASON |
text |
0 |
512 |
|
優先度の理由 |
JIMSD_FORM_PRIORITYREASON |
PRIORITYREASON |
text |
0 |
512 |
|
発生日時 |
JIMSD_FORM_ACCRUALDATE |
ACCRUALDATE |
datetime |
− |
− |
|
作業期限 |
JIMSD_FORM_DEADLINE |
DEADLINE |
datetime |
− |
− |
|
開始日時 |
JIMSD_FORM_STARTDATE |
STARTDATE |
datetime |
− |
− |
|
完了日時 |
JIMSD_FORM_COMPDATE |
COMPDATE |
datetime |
− |
− |
|
顧客名 |
JIMSD_FORM_CUSTOMERNAME |
CUSTOMERNAME |
text |
0 |
1,024 |
|
問い合わせ者 |
JIMSD_FORM_INQUIRYNAME |
INQUIRYNAME |
text |
0 |
255 |
|
影響業務 |
JIMSD_FORM_EFFECTSERVICE |
EFFECTSERVICE |
textarea |
0 |
255 |
|
問題個所とバージョン |
JIMSD_FORM_FAILURELOCATION |
FAILURELOCATION |
textarea |
0 |
1,024 |
|
関連情報※1 |
表示名 |
JIMSD_FORM_LINKURL |
LINKURLDISP |
url |
0 |
255 |
関連情報 |
LINKURL |
0 |
4,096 |
|||
概要 |
JIMSD_FORM_SUMMARY |
SUMMARY |
textarea |
0 |
2,048 |
|
回避策 |
JIMSD_FORM_AVOIDANCE |
AVOIDANCE |
textarea |
0 |
4,096 |
|
作業状況 |
JIMSD_FORM_SITUATION |
SITUATION |
textarea |
0 |
4,096 |
|
再発防止のための考察 |
JIMSD_FORM_MEASURES |
MEASURES |
textarea |
0 |
4,096 |
|
根本原因 |
JIMSD_FORM_ROOTCAUSE |
ROOTCAUSE |
textarea |
0 |
4,096 |
|
解決策 |
JIMSD_FORM_SOLUTION |
SOLUTION |
textarea |
0 |
4,096 |
|
スケジュール,手順概要 |
JIMSD_FORM_SCHEDULE |
SCHEDULE |
textarea |
0 |
4,096 |
|
変更の影響評価 |
JIMSD_FORM_IMPACTEVAL |
IMPACTEVAL |
textarea |
0 |
4,096 |
|
審議結果 |
JIMSD_FORM_DELIBERATIONRST |
DELIBERATIONRST |
textarea |
0 |
2,048 |
|
フリー記入欄 |
JIMSD_FORM_FREEDESCRIPTION |
FREEDESCRIPTION |
textarea |
0 |
4,096 |
|
プロダクト名 |
JIMSD_FORM_JP1PRODUCTNAME |
JP1PRODUCTNAME |
text |
0 |
1,024 |
|
ジョブネット名 |
JIMSD_FORM_JP1JOBNETNAME |
JP1JOBNETNAME |
text |
0 |
1,024 |
|
ジョブ名 |
JIMSD_FORM_JP1JOBNAME |
JP1JOBNAME |
text |
0 |
1,024 |
|
SNMPソース |
JIMSD_FORM_JP1SNMPSRC |
JP1SNMPSRC |
text |
0 |
1,024 |
|
監視ノード名 |
JIMSD_FORM_JP1NODENAME |
JP1NODENAME |
text |
0 |
255 |
|
アラーム名 |
JIMSD_FORM_JP1ALARMNAME |
JP1ALARMNAME |
text |
0 |
255 |
|
ユーザ追加テキスト項目 |
JIMSD_FORM_USERTEXT01〜JIMSD_FORM_USERTEXT05 |
USERTEXT01〜USERTEXT05 |
textまたはtextarea |
0 |
4,096 |
|
JIMSD_FORM_USERTEXT06〜JIMSD_FORM_USERTEXT15 |
USERTEXT06〜USERTEXT15 |
0 |
2,048 |
|||
JIMSD_FORM_USERTEXT16〜JIMSD_FORM_USERTEXT20 |
USERTEXT16〜USERTEXT20 |
0 |
512 |
|||
ユーザ追加日時項目 |
JIMSD_FORM_USERTIME01〜JIMSD_FORM_USERTIME05 |
USERTIME01〜USERTIME05 |
datetime |
− |
− |
|
ユーザ追加リンク項目※2 |
表示名 |
JIMSD_FORM_REFINFO01〜JIMSD_FORM_REFINFO05 |
REFINFO_LINKURLDISP01〜REFINFO_LINKURLDISP05 |
url |
0 |
255 |
関連情報 |
REFINFO_LINKURL01〜REFINFO_LINKURL05 |
0 |
4,096 |
- (凡例)
-
−:該当なし
- 注※1
-
関連情報は,表示名と関連情報をセットで一つだけ指定できます。
- 注※2
-
ユーザ追加リンク項目は,各案件フォーム項目ID(JIMSD_FORM_REFINFO01〜JIMSD_FORM_REFINFO05)に,表示名と関連情報をセットで一つだけ指定できます。
(2) 指定方法
インシデント引き継ぎ情報設定ファイル(incident_info.conf)の基本的な指定方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」を参照してください。
ここでは,JP1イベントの登録時刻など日時のイベント属性を引き継ぐ場合の指定例,およびJP1/NPと連携する場合の指定例について説明します。
JP1イベントの基本属性である「登録時刻(TIME)」と「到着時刻(ARRIVEDTIME)」をJP1/Service Supportのdatetime型の案件項目に引き継ぐ場合は,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式で引き継ぎます。ただし,JP1/Service Supportの案件項目の時刻を入力する項目には秒数を入力できないため,秒数は切り捨てます。JP1イベントの「登録時刻(TIME)」や「到着時刻(ARRIVEDTIME)」をJP1/Service Supportに引き継ぎたい場合は,インシデント引き継ぎ情報設定ファイル(incident_info.conf)に次のように指定します。
- 例:JP1イベントの登録時刻をJP1/Service Supportの案件項目「発生日時(JIMSD_FORM_ACCRUALDATE)」に引き継ぐ場合
ACCRUALDATE=$EVDATE $EVTIME
なお,JP1イベントの拡張属性である「開始時刻(START_TIME)」と「終了時刻(END_TIME)」にはUTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数が設定されるため,datetime型の案件項目には引き継ぐことはできません。text型,textarea型の案件項目には引き継ぐことができます。
インシデントの登録モードが2のときと同様にJP1/NPと連携したい場合は,インシデント引き継ぎ情報設定ファイル(incident_info.conf)に次のように指定します。
- 例:JP1/IM - Managerの発生元ホストのマッピングが無効の場合
JP1PRODUCTNAME=$EV"PRODUCT_NAME" SUMMARY=$EVMSG\nJP1イベントの発生ホスト:$EVHOST\nJP1イベントのイベントID:$EVIDBASE
- 例:JP1/IM - Managerの発生元ホストのマッピングが有効の場合
JP1PRODUCTNAME=$EV"PRODUCT_NAME" SUMMARY=$EVMSG\nJP1イベントの発生ホスト:$EV"JP1_SOURCEHOST"\nJP1イベントのイベントID:$EVIDBASE
(3) 注意事項
任意のJP1イベントの属性や文字列をインシデントとして引き継ぐ場合の注意事項を次に示します。
-
JP1/Service Supportの案件項目には型があり,設定できる文字が決まっています。引き継ぎ元の項目と引き継ぎ先となる案件項目の型の整合性がとれるように設定してください。
案件項目の型ごとに設定できる文字と設定できる文字以外が引き継がれた場合の動作を次の表に示します。
表4‒7 設定できる文字と設定できる文字以外が引き継がれた場合の動作 案件項目の型
設定できる文字
設定できる文字以外が引き継がれた場合の動作
text
制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字
制御文字が改行のときは,改行を無視する。
制御文字が改行以外のときは,その制御文字が半角スペースに置換される。
textarea
制御文字(0x00〜0x09,0x0B〜0x1F,0x7F)以外の文字
改行以外の制御文字は半角スペースに置換される。
code※
-
Emergency
-
Alert
-
Critical
-
Error
-
Warning
-
Notice
-
Information
-
Debug
引き継がれた値を設定しない。
datetime
「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式の文字列,または空文字
引き継がれた値を設定しない。
url
制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字
制御文字が改行のときは,改行を無視する。
制御文字が改行以外のときは,その制御文字が半角スペースに置換される。
- 注※
-
codeに設定できる文字の値は,引き継ぎ先の重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)の選択肢コード(1〜8)に対応します。[案件作成]画面には,選択肢コードに対応する選択肢コード表示名が表示されます。codeに設定できる文字の値に対応する選択肢コードとデフォルトの選択肢コード表示名を次の表に示します。
codeに設定できる文字
選択肢コード
デフォルトの選択肢コード表示名
Emergency
1
緊急
Alert
2
警戒
Critical
3
致命的
Error
4
エラー
Warning
5
警告
Notice
6
通知
Information
7
情報
Debug
8
デバッグ
-
-
案件フォームをカスタマイズして,重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)の選択肢コードに対応する選択肢コード表示名を変更する場合,重大度(E.SEVERITY)が意図した情報で正しく重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)に引き継がれません。
例えば,選択肢コード「1」に対応する選択肢コード表示名を「情報」と定義した場合,重大度(E.SEVERITY)「緊急」の情報が,重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)「情報」として引き継がれます。
-
各案件項目に引き継がれる文字列の長さが,各案件項目の上限より長い場合,[案件作成]画面の[登録]ボタンをクリックしたときに,エラーとなります。ただし,案件項目の型が「url」の場合は,上限(表示名:255バイト,関連情報:4,096バイト)を超えた分を切り捨てて引き継ぎます。
-
プロセスワークボードの案件自動入力機能を有効にしていた場合,JP1/IM - View連携機能による案件作成時も案件自動入力機能は有効になります。JP1/IM - Viewからの情報の引き継ぎ先の案件項目が,案件自動入力機能の対象となる案件項目だった場合,案件自動入力機能の値が優先されて設定されます。