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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


付録N.5 オートスケール機能と連携して運用する場合のセットアップ手順(マネージャーホスト)

オートスケール機能と連携して運用する場合のマネージャーホストのセットアップ手順を次に示します。

なお,手順8および手順9は,JP1/PFMを使用して監視する場合に必要な手順です。

  1. Java Runtime Environment(JRE)をインストールする。

    JREはAmazon EC2 API Toolsの前提プログラムのため,事前にインストールしてください。

  2. Amazon EC2 API Toolsをインストールする

    Amazon Web Servicesの公式サイトからAmazon EC2 API Toolsをダウンロードして,任意のディレクトリに配置してください。

  3. Amazon EC2 API Toolsの実行に必要な環境変数を設定する。

    Amazon EC2 API Toolsの実行に必要な環境変数を,スクリプト定義ファイル(jbsas_setup_manager.ini)に設定してください。Amazon EC2 API Toolsの実行環境に必要な設定の詳細については,Amazon Web Servicesの公式サイトを参照してください。スクリプト定義ファイルの詳細については,「付録N.8 オートスケール連携スクリプト」を参照してください。

  4. JP1/BaseおよびJP1/IM - Managerをインストールする。

  5. JP1/Baseのヘルスチェック機能を有効にする。

  6. スケールアウトしたホストの監視を開始するための自動アクションを設定する。

    オートスケール連携スクリプト(jbsas_add_agent)を実行するために,次の表に示す自動アクション定義を設定してください。なお,自動アクション定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の自動アクションによるコマンド実行について説明している章を参照してください。

    表N‒1 自動アクション定義(スケールアウト用)

    定義項目

    定義値

    アクション名

    任意に指定

    イベントID

    1011(スケールアウト通知イベントのイベントIDを変更している場合は,変更後のイベントIDを指定)

    イベント条件

    なし

    実行ユーザー名

    Windowsの場合:

    jp1adminまたはAdministrators権限を持つOSユーザーにマッピングされたJP1ユーザー名

    Linuxの場合:

    jp1adminまたはスーパーユーザー権限を持つOSユーザーとマッピングされたJP1ユーザー名

    実行ホスト名

    マネージャーホスト名

    アクション

    Windowsの場合:

    powershell -ExecutionPolicy RemoteSigned "&'インストール先フォルダ\tools\cloud\jbsas_add_agent.ps1'" $EVIPADDR $EVHOST $EV"OS_TYPE" $EV"INSTALLPP_INFO" <nul

    Linuxの場合:

    /bin/sh /opt/jp1base/tools/cloud/jbsas_add_agent.sh $EVIPADDR $EVHOST $EV"OS_TYPE" $EV"INSTALLPP_INFO"

  7. スケールインしたホストの監視を終了するための自動アクションを設定する。

    オートスケール連携スクリプト(jbsas_del_agent)を実行するために,次の表に示す自動アクション定義を設定してください。なお,自動アクション定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の自動アクションによるコマンド実行について説明している章を参照してください。

    表N‒2 自動アクション定義(スケールイン用)

    定義項目

    定義値

    アクション名

    任意に指定

    イベントID

    *

    イベント条件

    4725,4749,474D

    実行ユーザー名

    Windowsの場合:

    jp1adminまたはAdministrators権限を持つOSユーザーにマッピングされたJP1ユーザー名

    Linuxの場合:

    jp1adminまたはスーパーユーザー権限を持つOSユーザーとマッピングされたJP1ユーザー名

    実行ホスト名

    マネージャーホスト名

    アクション

    Windowsの場合:

    powershell -ExecutionPolicy RemoteSigned "&'インストール先フォルダ\tools\cloud\jbsas_del_agent.ps1'" $EVOBNAM <nul

    Linuxの場合:

    /bin/sh /opt/jp1base/tools/cloud/jbsas_del_agent.sh $EVOBNAM

  8. JP1/PFM - Managerをインストールする。

  9. エージェントにバインドするアラームテーブルを設定する。

    スケールアウトしたエージェントホストにバインドするアラームテーブル名を,スクリプト定義ファイル(jbsas_setup_manager.ini)に設定してください。スクリプト定義ファイルの詳細については,「付録N.8 オートスケール連携スクリプト」を参照してください。

また,オートスケール機能と連携して運用する場合のセットアップ手順の実施に合わせて,運用に必要な設定をしてください。一例を次に示します。