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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


付録N.6 オートスケール機能と連携して運用する場合のセットアップ手順(エージェントホスト)

オートスケール機能と連携して運用する場合のエージェントホストのセットアップ手順を次に示します。

次の手順はAmazon EC2サービスが提供する仮想マシン(EC2インスタンス)で実施してください。

なお,手順3から手順7については,JP1/PFMを使用して監視する場合に必要な手順です。

  1. JP1/Baseをインストールする。

  2. JP1/Baseのヘルスチェック機能を有効にする。

  3. JP1/PFM - BaseおよびJP1/PFM - Agentをインストールする。

  4. 必要に応じて,JP1/PFMの各種設定のセットアップを実施する。

    一部の設定は,JP1/PFMのサービスが起動している状態で,JP1/PFM - Web Consoleから設定する必要があります。JP1/PFMのサービスを起動して設定を実施した場合は,次の手順を実施してください。

    1. エージェントホストのJP1/PFMサービスを停止する。

    2. エージェントホストでjpctool db clearコマンドを実行して,すべてのレコード情報を削除する。

    3. マネージャーホストでjpctool service deleteコマンドを実行して,設定を実施したエージェントのサービス情報を削除する。また,jpctool service syncコマンドを実行して,JP1PFM - Web Consoleに同期させる。

  5. (Linuxの場合だけ)jpcconf host hostmode - mode hostnameコマンドを実行して,監視ホスト名をhostnameコマンドで取得する方法に変更する。

  6. JP1/PFMの自動起動設定を無効にする。

    Windowsの場合

    JP1/PFMの全サービスについて,Windowsの[サービス]ダイアログボックスから[スタートアップ]を「手動」に設定する。

    Linuxの場合

    自動起動スクリプトファイル(jpc_start)を配置している場合は,格納した自動起動スクリプトファイル(jpc_start)ファイルを削除する。

  7. (Linuxの場合だけ)サービス自動起動スクリプトファイル(jp1_pc)を編集する。

    編集前:

    #!/bin/sh
    ## Copyright (C) 2004, Hitachi, Ltd.
    ## Licensed Material of Hitachi, Ltd.
    :

    編集後:

    #!/bin/sh
    ## Copyright (C) 2004, Hitachi, Ltd.
    ## Licensed Material of Hitachi, Ltd.
    ### BEGIN INIT INFO
    # Provides: jp1_pc
    # Required-Start: $local_fs $remote_fs $syslog $network
    # Required-Stop: $local_fs $remote_fs $syslog $network
    # Default-Start: 3 5
    # Default-Stop: 0 6
    # Description: Start PFM services.
    ### END INIT INFO
    :
  8. マネージャーホストをhostsファイルまたはDNSに登録して通信できる状態にする。

  9. スケールアウト通知イベントの設定をする。

    スケールアウトを通知するイベントの送信先となるマネージャーホストを,スクリプト定義ファイル(jbsas_setup_agent.ini)に指定してください。なお,イベントの属性(イベントID,メッセージ)を変更できます。

    スクリプト定義ファイルの詳細については,「付録N.8 オートスケール連携スクリプト」を参照してください。

  10. (Windowsの場合だけ)EC2 Configサービスの設定をする。

    次に示す手順に従い,設定してください。

    1. [EC2 Services Properties]ダイアログボックスを開く。

    Windows Server 2008 R2の場合は,[スタート]メニューから[すべてのプログラム]をクリックして,[EC2 Config Service Settings]をクリックします。

    Windows Server 2012 R2の場合は,[アプリ]画面から,[EC2 Config Service Settings]をクリックします。

    2. [General]タブをクリックして展開する。

    3. [Set Computer Name]および[User Data]チェックボックスをチェックして適用する。

  11. (Linuxの場合だけ)cloud.cfgファイルを編集する。

    /etc/cloud/cloud.cfgファイルに次の行を追加する。

    preserve_hostname: true

また,オートスケール機能と連携して運用する場合のセットアップ手順の実施に合わせて,運用に必要な設定をしてください。一例を次に示します。