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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


付録I.2 SNMPトラップ変換を設定する

SNMPトラップ変換の起動,設定の変更,および終了の手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) セットアップ

SNMPトラップ変換を使用する前に,セットアップを行います。JP1/Baseを上書きインストールした場合もセットアップが必要です。

  1. imevtgw_setupコマンドを実行し,NNMにSNMPトラップ変換を登録する。

    次のコマンドを実行します。

    /opt/jp1base/bin/imevtgw_setup

    SNMPトラップ変換機能がNNMのプロセス管理に登録されます。

  2. SNMPトラップ変換機能が正しく登録されたかどうかを確認する。

    NNMのプロセスを次に示す操作で確認します。

    次のコマンドを実行します。

    /opt/OV/bin/ovstatus

    ovwプロセスの配下にIMEvtgwというプロセスが表示されていれば,正しく登録できています。

(2) 起動する

SNMPトラップ変換を起動します。

  1. SNMPトラップ変換動作定義ファイル(imevtgw.conf)を編集する。

    動作定義ファイルの詳細については,「付録I.4(1) SNMPトラップ変換動作定義ファイル(imevtgw.conf」を参照してください。

  2. SNMPトラップ変換フィルターファイル(snmpfilter.conf)を編集する。

    JP1イベントに変換するSNMPトラップの条件を,trapd.confに記載されているエンタープライズ名とイベント名で指定します。SNMPトラップ変換フィルターファイルの詳細については,「付録I.4(2) SNMPトラップ変換フィルターファイル(snmpfilter.conf」を参照してください。

  3. NNMを起動する。

    NNMを起動すると,SNMPトラップ変換が起動します。

    次のコマンドを実行して,NNMのバックグラウンド・プロセスを起動します。

    /opt/OV/bin/ovstart
  4. 正しく動作するか確認する。

    実際に変換対象のSNMPトラップを発生させて,JP1イベントに変換されているかを確認してください。

(3) 設定を変更する

SNMPトラップ変換動作定義ファイル(imevtgw.conf),およびSNMPトラップ変換フィルターファイル(snmpfilter.conf)を変更した場合の反映方法を次に示します。

SNMPトラップ変換動作定義ファイルを変更した場合

定義ファイルの編集後,SNMPトラップ変換を再起動してください。

SNMPトラップ変換フィルターファイルを変更した場合

NNMが提供するxnmeventsコマンドに-eventオプションを指定して実行すると,SNMPトラップ変換を停止しないで変更を反映できます。

(4) 終了する

SNMPトラップ変換を終了します。

次のコマンドを実行します。

/opt/OV/bin/ovstop

(5) 設定を解除する

JP1/Baseをアンインストールする場合,アンインストールの前に,NNMのプロセス管理に登録したSNMPトラップ変換を解除してください。

  1. /opt/OV/bin/ovstatusコマンドを実行し,IMEvtgw(SNMPトラップ変換)が実行中でないことを確認する。

    実行中の場合は,/opt/OV/bin/ovstopコマンドを実行してNNMのデーモンプロセスを終了してください。

  2. 次のコマンドを実行する。

    /opt/jp1base/bin/imevtgw_setup -d

    imevtgw.exeファイルとimevtgwファイルがNNMのディレクトリから削除され,SNMPトラップ変換の設定がNNMのプロセス管理から解除されます。