Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


jcocmddel

〈このページの構成〉

機能

JP1/IM(JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面または自動アクション)から実行指示を受けてJP1/Base側で実行またはキューイングしているコマンドを終了させ,削除します。

システムの運用中に誤ったコマンドを実行してしまった,処理に時間が掛かり過ぎるコマンドを実行したために後続のコマンドが実行されない状態になった,など,コマンド実行でトラブルが発生したときに使用します。なお,このコマンドを実行する前にjcocmdshowコマンドを実行してコマンドの状態を確認し,不要な(削除してもよい)コマンドかどうかを判断してください。

形式

jcocmddel [-h 論理ホスト名]
          [-s 接続ホスト名]
          [-f]
          [コマンドID | ALL]

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1base/bin/

引数

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。

-s 接続ホスト名

削除したいコマンドが存在している接続先ホストのホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜255バイトです。このオプションを省略した場合は,自ホストを仮定します。

-f

コマンドを削除する際に,確認メッセージを表示させたくない場合に指定します。このオプションを指定すると,指定したコマンドを強制的に削除します。

コマンドID | ALL

削除するコマンドを指定します。コマンドIDで指定する場合はjcocmdshowコマンドの実行結果で得たIDを,「実行中」および「キューイング中」のすべてのコマンドを削除したい場合はALLを指定します。

コマンドIDを複数指定する場合は,スペースで区切ってください。

戻り値

0

正常終了

1

コマンドIDがない,またはJP1/Baseのコマンド実行管理内のコマンドが部分的に削除されている

2

引数エラー

4

システムリソース不足

8

コマンドを実行する権限がない

16

JP1/Baseのコマンド実行管理との通信でエラーが発生した

32

共通定義アクセスエラー

64

接続先ホストからの応答がない

65

接続先ホストとバージョンの互換性がない

128

内部エラー

129

最大接続数エラー

255

その他のエラー

使用例

接続ホストhost01で実行されているコマンド1234を削除する。

jcocmddel -s host01 1234

出力例

jcocmddel -s host01 1234
KAVB2291-Q このコマンドIDを削除してよろしいですか?[Y/y or N/n] -> y
KAVB2293-I コマンド実行制御内のコマンド削除に成功しました。