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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


jcocmdlog

〈このページの構成〉

機能

マネージャーホスト(JP1/IM - Managerインストールホスト)で実行するコマンドです。

JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面および自動アクションで実行したコマンドの履歴を,CSV形式で標準出力に出力します。

形式

jcocmdlog [-window]
          [-act]
          [-dir 実行履歴保存ディレクトリ]
          [-h 論理ホスト名]
          [-ext]
          [-date {日時 | [開始日時],[終了日時]}]

実行権限

Windowsの場合:なし(ただし,WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:なし

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1base/bin/

引数

-window

JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面から実行したコマンドの履歴を出力します。

-act

自動アクションで実行したコマンドの履歴を出力します。

-windowオプションと-actオプションのどちらも省略した場合は,JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面および自動アクションで実行したコマンドの履歴を出力します。

なお,jcocmddefコマンドで出力抑止(-actresult OFF)を設定している間は,出力結果には詳細情報が含まれません(出力される情報はすべて「KAVB2401-I」のメッセージ情報になります)。初期設定またはjcocmddefコマンドで出力抑止を解除した場合は(-actresult ON),詳細情報が出力されます。

-dir 実行履歴保存ディレクトリ

指定したディレクトリの実行履歴を出力します。省略した場合は,運用中の実行履歴を出力します。

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。-dirオプションが指定されている場合,このオプションは,無視されます。

-ext

JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面および自動アクションで実行したコマンドの受け取り時刻をYYYY/MM/DD,hh:mm:ssの形式で出力します。また,実行コマンド名とメッセージをダブルクォーテーションで囲んで出力します。なお,実行コマンド名またはメッセージにダブルクォーテーションが含まれる場合,ダブルクォーテーションを連続して一つ付加します。-extオプションを指定しない場合は,受け取り時刻はMM/DD/YY hh:mm:ssの形式で,実行コマンド名とメッセージをダブルクォーテーションで囲まずに出力します。

(例)

  • -extオプションを指定した場合

    Window,2005/04/01,14:16:23,hostA,"jcochstat -k HELD -n 1003",2420,0,"KAVB2013-I ""jcochstat -k HELD -n 1003""のコマンドが実行終了しました。 pid=2420 terminate code=0"
  • -extオプションを指定しない場合

    Window,04/01/05 14:16:23,hostA,jcochstat -k HELD -n 1003,2420,0,KAVB2013-I "jcochstat -k HELD -n 1003"のコマンドが実行終了しました。 pid=2420 terminate code=0

-date {日時 | [開始日時],[終了日時]}

履歴を出力する日時を指定します。このオプションを省略した場合は,すべての履歴を出力します。

日時,開始日時および終了日時の指定形式は,日付(YYYYMMDD:年月日)と時刻(hhmmss:時分秒)を次のように指定します。時刻は省略できます。

  • -date 日時

    日付または指定した時間帯の履歴を出力します。

    (例)-date 2005030317

    2005年3月3日の17時台(17時00分00秒〜17時59分59秒)の履歴を出力します。

  • -date [開始日時],[終了日時]

    開始日時と終了日時で範囲指定した場合,範囲内の履歴を出力します。

    時刻を省略した場合には以下のように仮定します。

    開始:000000(0時0分0秒)

    終了:235959(23時59分59秒)

    • -date 開始日時,終了日時

      指定した開始日時から終了日時までの範囲内の履歴を出力します。

      (例)-date 2005030317,2005030416

       2005年3月3日の17時00分00秒から2005年3月4日の16時59分59秒までの履歴を出力します。

    • -date 開始日時,

      指定した開始日時以降の履歴を出力します。

      (例)-date 200503031724,

       2005年3月3日の17時24分00秒以降の履歴を出力します。

    • -date ,終了日時

      指定した終了日時以前の履歴を出力します。

      (例)-date ,200503031724

       2005年3月3日の17時24分59秒以前の履歴を出力します。

    • -date ,

      -dateオプション省略時と同様で,すべての履歴を出力します。

戻り値

0

正常終了

4

コマンド実行履歴ファイルが使用中のため,処理が中断された

-1

異常終了

出力形式

コマンドの実行結果は,コンマ区切り(CSV形式)で出力されます。出力形式は次のとおりです。

実行種別,メッセージ受け取り時刻,コマンド実行先ホスト名,実行コマンド,プロセスID,終了コード,メッセージ

実行種別は,「Window」(JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面から実行したコマンド)または「Action」(自動アクションで実行したコマンド)のどちらかの値を取ります。

コマンドの実行結果は1行256バイトで出力されるため,257バイト以上の実行結果は複数行に分割されて出力されます。

出力する内容のない項目は,コンマだけが出力されます。