Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


6.12.1 定義ファイルの通信設定が必要となる場合

(1)から(3)には,OSの名前解決で優先的に付与される任意のIPアドレスを使用しても,名前解決できない場合を含みます。

〈この項の構成〉

(1) OSの名前解決で,接続先のホストが名前解決できない場合

jp1hosts定義ファイルまたはjp1hosts2定義ファイルに,接続先のホストでJP1/Baseが使用しているIPアドレスを設定します。jp1hosts定義ファイルおよびjp1hosts2定義ファイルの詳細については,「16. 定義ファイル」の「jp1hosts定義ファイル」および「jp1hosts2定義ファイル」を参照してください。

(2) OSの名前解決で,イベント転送先イベントサーバ名が名前解決できない場合

jp1hosts2情報を使用する場合は,jp1hosts2定義ファイルに,転送先のイベントサーバが使用しているIPアドレスを設定します。

jp1hosts情報を使用する場合は,イベントサーバ設定ファイル(conf)のremote-serverパラメーターに,転送先のイベントサーバが使用しているIPアドレスを設定します。イベントサーバ設定ファイルの詳細については,「16. 定義ファイル」の「イベントサーバ設定ファイル」を参照してください。

(3) OSの名前解決で,JP1/IM - Viewのイベント検索で指定したイベントサーバ名が名前解決できない場合

jp1hosts2情報を使用する場合は,jp1hosts2定義ファイルに,イベントサーバが使用しているIPアドレスを設定します。

jp1hosts情報を使用する場合は,API設定ファイル(api)のserverパラメーターに,イベントサーバが使用しているIPアドレスを設定します。API設定ファイルの詳細については,「16. 定義ファイル」の「API設定ファイル」を参照してください。

(4) Windows環境で,同一ホスト上の物理ホストと論理ホストのサービスを起動する場合

jp1hosts定義ファイルまたはjp1hosts2定義ファイルに,JP1/Baseが使用する物理ホストのIPアドレスを設定します。

(5) クラスタシステムのセットアップ時

jp1hosts情報を使用する場合だけ,イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターに,物理ホストおよび論理ホストが使用するIPアドレス,またはホスト名を設定します。物理ホストの設定時には,IPアドレスで指定することをお勧めします。

(6) クラスタシステムおよび複数LAN接続の環境で,複数のLANを使用して通信したい場合

次のファイルを設定します。

(7) 複数LAN接続の環境で,特定のLANを使用して通信したい場合

次のファイルを設定します。

(8) 複数LAN接続の環境で,特定のLANを使用してイベントサーバへ接続したい場合

jp1hosts情報を使用する場合だけ,API設定ファイル(api)のclientパラメーターに,イベントサーバへ接続する際に使用するIPアドレスを設定します。

(9) クラスタシステムから論理ホストを削除し,物理ホストだけの環境にする場合

次のファイルを設定します。

(10) イベントサーバ設定ファイルのportsパラメーターに,OSの名前解決で優先的に付与される任意のIPアドレス以外のIPアドレスを指定している場合

API設定ファイル(api)のserverパラメーターに,イベントサーバ設定ファイルのportsパラメーターに設定しているIPアドレスを設定します。