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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


2.4.5 監視できないログファイル

次に示すログファイルは,ログファイルトラップで監視できません。

シーケンシャルファイル(SEQ3)を監視する場合

ログ出力側で次に示す条件を満たしていないと,ログを正しく監視できないおそれがあります。

  • ログ出力側でログが出力された直後は,一定時間(監視間隔時間に1秒以上足した時間)経過したあとに,ログファイルが削除されること。

    ログが出力された直後にログファイルが削除された場合,図2-22に示すように,削除前に蓄積されていたログを読み込めないおそれがあります。

  • ログ出力側でログ切り替え(ファイル削除および再作成)をする場合,ファイル削除または再作成のエラー発生時にリトライ処理をしていること。

    Windowsでは,ログファイルトラップがログファイルを読み込んでいる(ファイルの状態がOPEN)ときは,ログ出力側によるログ切り替えに失敗することがあります。

    ログファイルトラップは,監視間隔中はログファイルの状態をCLOSEにしているため,ログ出力側は一度ログ切り替えに失敗しても,リトライ処理をすることでログ切り替えができるようになります。したがって,ログ出力側でログ切り替えの際にリトライ処理が組み込まれていないと,ログ出力に失敗するおそれがあります。

    図2‒21 シーケンシャルファイル(SEQ3)でログ出力を監視できないケース

    [図データ]