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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


3.4.2 使用する言語種別を設定する(UNIXの場合)

言語種別を環境変数LANGで設定します。

JP1/Baseの動作する言語種別を,次のように設定してください。

各OSで使用できる文字コードと環境変数LANGの値を次の表に示します。

表3‒5 UNIXの文字コードおよび環境変数LANGの値

OS

言語種別

文字コード

環境変数LANGの値

HP-UX

日本語

SJIS

ja_JP.SJISまたはjapanese

EUCJIS

ja_JP.eucJPまたはjapanese.euc

UTF-8

ja_JP.utf8

中国語

GB18030

zh_CN.gb18030

UTF-8※1

zh_CN.utf8

英語

C

C

Solaris

日本語

SJIS

ja_JP.PCK

EUCJIS

  • Solaris 10以前の場合

    jaまたはjapanese

  • Solaris 11以降の場合

    ja_JP.eucJP※2

UTF-8

ja_JP.UTF-8

中国語

GB18030

zh_CN.GB18030,zh_CN.GB18030@pinyin,zh_CN.GB18030@radical,またはzh_CN.GB18030@stroke

UTF-8※3

zh.UTF-8,zh_CN.UTF-8,zh_CN.UTF-8@pinyin,zh_CN.UTF-8@radical,またはzh_CN.UTF-8@stroke

英語

C

C

AIX

日本語

SJIS

Ja_JP.IBM-932またはJa_JP

EUCJIS

ja_JP.IBM-eucJPまたはja_JP

UTF-8

JA_JP.UTF-8,JA_JP,またはja_JP.UTF-8

中国語

GB18030

Zh_CNまたはZh_CN.GB18030

UTF-8※1

ZH_CNまたはZH_CN.UTF-8

英語

C

C

Linux

日本語

SJIS※4

ja_JP.SJISまたはja_JP.sjis

EUCJIS

使用不可

UTF-8

ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8

中国語

GB18030

zh_CN.GB18030またはzh_CN.gb18030

UTF-8

zh_CN.UTF-8またはzh_CN.utf8

英語

C

C

注※1 ログファイルトラップ機能にだけ対応しています。ログファイルトラップで,UTF-8で出力されたログを監視できます。

注※2 Solaris 11以降の環境に,JP1/Baseを新規にインストールした場合,jp1bs_env.confに設定される言語種別は「ja」となります。日本語EUCで動作させる場合は,「ja_JP.eucJP」に設定を変更してください。

注※3 Solaris 10以前の場合,ログファイルトラップ機能にだけ対応しています。ログファイルトラップで,UTF-8で出力されたログを監視できます。Solaris 11以降の場合,JP1/Baseのすべての機能で対応しています。

注※4 SUSE Linuxの場合だけ有効です。

〈この項の構成〉

(1) 言語種別の設定手順

  1. jp1bs_env.confを編集する。

    /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_env.confファイルをエディターで開き,表3-5で示した環境変数LANGの値を設定します。この定義は,JP1/Baseの次回起動時から有効となります。

  2. jp1bs_param.confを編集する。

    "LANG"="文字コード"の文字コードの部分に,表3-5で示した文字コードの値を設定してください。

  3. ファイルを保存したあと,スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限で次に示すコマンドを実行する。

    /opt/jp1base/bin/jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.conf
  4. 自動起動スクリプト(jbs_start)を編集する。

    自動起動スクリプト(jbs_start)を使用する場合は,環境変数LANGに手順1で設定したjp1bs_env.confの言語種別と同じ値を設定してください。

    イベントサービスを自動起動スクリプト(jbs_start)ではなく手動で起動する場合,イベントサービス起動時のロケール情報(環境変数LANGなど)を,jp1bs_env.confの言語種別と合わせてください。

    例えば,jp1bs_env.confの言語種別にja_JP.UTF-8を設定した場合,自動起動スクリプト(jbs_start)の環境変数LANGを,次のように変更してください。

    ## Set Environment-variables
    PATH=/sbin:/bin:/usr/bin:/opt/jp1base/bin
    LANG=ja_JP.UTF-8
    SHLIB_PATH=/opt/jp1base/lib:/opt/hitachi/common/lib

    JP1/Baseをクラスタシステムで実行する場合は,同様にjbs_start.clusterの環境変数LANGの値を,論理ホストのjp1bs_env.confの言語種別と同じ値に変更してください。

  5. JP1/Baseを起動または再起動する。

    設定はJP1/Baseの起動時に有効になります。JP1/Baseが起動済みの場合は,再起動してください。

(2) 文字コード互換モードの設定手順

  1. モデルファイル(jbslm_setup.conf.model)をコピーして,jbslm_setup.confを作成する。

    jbslm_setup.conf.modelの格納先

    /etc/opt/jp1base/conf/

    指定するパラメーター

    パラメーターの形式を次に示します。

    [JP1_DEFAULT\JP1BASE\]

    "LANG_MODE"=dword:{00000000 | 00000001}

    0:文字コード互換モードで動作しない。

    1:文字コード互換モードで動作する。日本語UTF-8コードから日本語EUCコードへ変換する。

    論理ホストの場合,JP1_DEFAULTを論理ホスト名に置き換えてください。

  2. jbssetcnfコマンドを実行する。

    jbssetcnfコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbssetcnf」を参照してください。

  3. JP1/Baseを起動または再起動する。

    設定はJP1/Baseの起動時に有効になります。JP1/Baseが起動済みの場合は,再起動してください。