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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


2.3.3 JP1/Baseが取得するJP1イベントの種類

表2‒3 JP1/Baseが取得するJP1イベントの種類

種類

説明

JP1の各プログラムが発行するJP1イベント

JP1の各プログラムが発行するJP1イベントを取得できます。バージョン5以前の製品であるJP1/SESで認識したイベントの属性を拡張したJP1イベントを認識できます。また,バージョン5以前の製品であるJP1/IMが取得できるイベントを取得できます。

各イベントの詳細については,各プログラムのマニュアルを参照してください。

バージョン5以前の製品であるJP1/SESおよびJP1/AJSで取得できるイベント(JP1/SES形式のイベント)

UNIX上で,JP1シリーズの各プログラムやユーザーアプリケーションが発行するイベント,ログファイルからのイベント,コンソールメッセージからのイベント,およびsyslogメッセージのイベントを取得できます。また,UNIX上のバージョン5以前の製品であるJP1/SESが発行するイベント,およびWindows NT上のバージョン5以前の製品であるJP1/AJSのコマンドを使用して発行するイベントについても取得できます。

注意事項

JP1イベントの属性には,基本属性と拡張属性がありますが,JP1/SES形式のイベントの属性は,基本属性だけです。JP1/SES形式のイベントをJP1/IMの[イベントコンソール]画面に表示させたい場合,JP1/IMの設定を変更するか,拡張属性を付ける必要があります。詳細については,「付録J.4 JP1/SESイベントをJP1イベントに変換する」を参照してください。

jevsendコマンドまたはjevsenddコマンドでユーザーがイベントサーバに登録したJP1イベント

jevsendコマンドおよびjevsenddコマンドを実行すると,JP1イベントをイベントサーバに登録できます(jevsenddコマンドを使うと,JP1イベントがイベントサーバに登録されたかどうかを確認できます)。なお,jevsendコマンドまたはjevsenddコマンドを使ってイベントサーバに登録したJP1イベントを,JP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面に表示させたい場合は,拡張属性の項目「重大度」を指定する必要があります。

コマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jevsend」および「jevsendd」を参照してください。

また,JP1イベント発行関数を使うと,JP1イベントをユーザーアプリケーションから直接発行でき,逆にJP1イベント取得関数を使って,JP1イベントをユーザーアプリケーションで直接取得できます。詳細については,マニュアル「JP1/Base 関数リファレンス」を参照してください。

アプリケーションプログラムのログファイル

アプリケーションプログラムのログファイルに出力される情報をJP1イベントに変換して取得できます。変換方法については,「11.1 アプリケーションプログラムのログファイルを変換する」を参照してください。

Windowsのイベントログ

Windowsのイベントログに出力される情報をJP1イベントに変換して取得できます。変換方法については,「11.2 Windowsのイベントログを変換する」を参照してください。

JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMが管理するSNMPトラップ

バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMが管理するSNMPトラップをJP1イベントに変換して取得できます。変換方法については,「付録I SNMPトラップを変換する」を参照してください。