1.1.1 サーバ間連携機能
通信プロトコルがRPCプロトコルの場合、サーバ間連携機能を使用できます。
サーバ間連携機能は、本番環境のサーバ間の業務システムのやり取り(トランザクション)を関連づけて表示します。業務システムの呼び出し関係や、同時間帯に実行していた業務をグラフィカルに表示することで、障害発生時に問題のあった業務を特定するためのトラブルシュート作業を簡易化します。
サーバ間連携機能の概要を次の図に示します。
- 使用できるクライアント
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サーバ間連携機能で使用できるクライアントを次に示します。
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TP1/Client(TP1/Client/P、TP1/Client/W、またはTP1/Client/J)
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TP1/Server BaseのSUPまたはSPP
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- SQLの情報を関連づける場合の対象データベース
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サーバ間連携機能では、データベースにHiRDBを使用している場合に、業務が発行したSQLの情報も関連づけて表示できます(ただし、HiRDB/SDは対象外)。
ほかのデータベースを使用している場合は、RPCプロトコルのトランザクション情報だけを取得します。
- サーバ間連携機能が使用する情報
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サーバ間連携機能では、主に、次に示す2種類の情報を使用して、業務システムのやり取りや、同時間帯に実行していた業務を表示します。
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クライアント情報
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SQL情報
これらの情報については、ネットワークに流れるパケット情報をキャプチャ・解析します。
このほかの情報については、本番環境からOpenTP1のPRFトレースを取得・解析し、トランザクションの流れを可視化します。
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- トランザクションの特定のしかた
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サーバ間連携機能では、OpenTP1のPRFキーでトランザクションを特定します。トランザクションを特定できるPRFキーは次のどちらかです。
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パケット情報の「ルートOpenTP1識別子」と「ルート通信番号」の組み合わせ
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PRFトレース内の「ルートOpenTP1識別子」と「ルート通信番号」の組み合わせ
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