付録A.3 HSIC-ECDのアンインストール(WebSphere Application Serverの場合)
APサーバにWebSphere Application Serverを使用している場合のHSIC-ECDのアンインストール手順を示します。
アンインストールの準備では、アンインストールを実行する前に、HSIC-ECDを組み込んだAPサーバからHSIC-ECDを削除します。
アンインストールすると、HSIC-ECDインストールディレクトリは削除されます。HSIC-ECDインストールディレクトリ下に出力されたエビデンスファイルが必要な場合は、アンインストール前に退避してください。
サーブレットフィルターの削除
HSIC-EMを使用したテスト環境の場合に本手順を行ってください。
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対象アプリケーションの停止
アプリケーション固有情報の出力機能の対象となるWebアプリケーションを停止します。
Webアプリケーションの停止には、WebSphere Integrated Solutions Consoleまたはwsadminツールを使用します。
WebSphere Integrated Solutions Consoleまたはwsadminツールの詳細は、WebSphere Application Serverのマニュアルを参照してください。
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サーブレットフィルターの削除
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(1) earファイルからwarファイルを抽出
対象アプリケーションのearファイルからweb.xmlファイルを抽出するために、まずearファイルからwarファイルを抽出します。earファイルが存在するディレクトリまで移動し、以下のコマンドを入力してください。
対象アプリケーションがwarファイルで提供されている場合、この手順は不要です。
jar –xf (earファイル名) (warファイル名)
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(2) warファイルからweb.xmlを抽出
warファイルからweb.xmlを抽出します。warファイルが存在するディレクトリまで移動し、以下のコマンドを入力してください。
jar -xf (warファイル名) WEB-INF/web.xml
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(3) サーブレットフィルター情報削除
(2)で抽出したweb.xmlファイルのサーブレットフィルター情報を削除してください。
<filter> <filter-name>hsicecd_filter</filter-name> <filter-class>jp.co.Hitachi.soft.HSIC.dbc.filter.HSICFilter</filter-class> </filter> <filter-mapping> <filter-name>hsicecd_filter</filter-name> <url-pattern>/*</url-pattern> </filter-mapping>
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(4) warファイルの更新
(3)で更新したweb.xmlで、warファイル中のweb.xmlを更新します。
以下のコマンドを入力してください。
jar -uf (warファイル名) WEB-INF/web.xml
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(5) earファイルの更新
(4)で更新したwarファイルで、earファイル中のwarファイルを更新します。
以下のコマンドを入力してください。
対象アプリケーションがwarファイルで提供されている場合、この手順は不要です。
jar –uf (earファイル名) (warファイル名)
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対象アプリケーションの更新
手順2.で更新したファイルを使用して、アプリケーション固有情報の出力機能の対象となるWebアプリケーションを更新します。
Webアプリケーションの更新には、WebSphere Integrated Solutions Consoleまたはwsadminツールを使用します。WebSphere Integrated Solutions Consoleまたはwsadminツールの詳細は、WebSphere Application Serverのマニュアルを参照してください。
J2EEサーバおよびドメイン管理サーバの停止
J2EEサーバ、ドメイン管理サーバの順に停止してください。
J2EEサーバ定義の編集
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J2EEサーバのJava VM設定の変更
J2EEサーバのJava VMのオプションから以下のオプションを削除してください。
-javaagent: HSIC-ECDインストールディレクトリ/was/lib/hsicdbc_was.jar
Java VMのオプションを削除する場合は、J2EEサーバ用オプション定義ファイル(server.xml)の要素jvmEntriesの、属性genericJvmArgumentsの値を編集してください。
J2EEサーバ用オプション定義ファイルの詳細は、WebSphere Application Serverのマニュアルを参照してください。
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HSIC-ECD環境変数の削除
環境設定時にJ2EEサーバの環境変数に追加したHSIC-ECD環境変数を削除してください。
削除する環境変数は以下です。
HSIC_ECD_DEFINITION
HSIC-ECDのプラグインライブラリの削除
アプリケーション固有情報を出力するために、独自にプラグインを作成した場合は、作成したプラグインのjarファイルを削除します。また、HSIC-ECDのフィルター用ライブラリを削除します。削除するファイルを次の表に示します。
ファイル |
ディレクトリ |
---|---|
プラグインのjarファイル |
HSIC-ECDインストールディレクトリ/plugin/lib |
hsic_filter.jar |
WebSphere Application Serverのインストールディレクトリ/AppServer/lib |
ドメイン管理サーバ、J2EEサーバの開始
ドメイン管理サーバ、J2EEサーバの順に開始してください。
HSIC-ECDのアンインストール
- Linuxの場合
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実行ユーザ
スーパーユーザで実行してください。
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アンインストール方法
「日立PPインストーラ」を使用してアンインストールしてください。
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- Windowsの場合
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Windowsの[コントロールパネル]−[プログラムのアンインストール]を選択する。
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一覧からアンインストールの対象となる「Hitachi System Information Capture - Evidence Collector for Databases」を選択し、[アンインストール]をクリックする。
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指示に従いアンインストールを進める。
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再起動を要求された場合は再起動する。
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アンインストールを実行中に[キャンセル]をクリックした場合、再度1からの手順でアンインストールしてください。