1.2 システム分析支援がサポートするシステム構成とは
システム分析支援は、Webサーバ、APサーバ、およびDBサーバから構成される3階層のWebシステムに適用できます。Webサーバ、APサーバ、およびDBサーバを別ノードに構築して、ノード間にネットワークスイッチを配置します。
システム分析支援は、次に示すシステム構成に適用できます。
システム構成 |
適用対象 |
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WebサーバとAPサーバ間 |
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APサーバとDBサーバ間 |
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WebサーバとAPサーバ間にシステム分析支援を適用する場合のシステム構成
WebサーバとAPサーバを別ノードに構築して、ノード間にネットワークスイッチを配置します。
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この図では、WebサーバとAPサーバを1つずつ配置していますが、複数のWebサーバとAPサーバを配置できます。
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WebサーバとAPサーバ間、およびAPサーバとDBサーバ間で、同じネットワークスイッチを共有できます。
APサーバとDBサーバ間にシステム分析支援を適用する場合のシステム構成
APサーバとDBサーバ(HiRDB/シングルサーバのシングルサーバ、およびHiRDB/パラレルサーバのフロントエンドサーバ)を別ノードに構築して、ノード間にネットワークスイッチを配置します。
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この図では、APサーバとDBサーバ(シングルサーバ、フロントエンドサーバ、およびバックエンドサーバ)を1つずつ配置していますが、複数のAPサーバとDBサーバを配置できます。
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HiRDB/パラレルサーバを使用する場合、フロントエンドサーバをAPサーバとは別ノードに配置する必要がありますが、ほかのサーバ(例:バックエンドサーバ)の配置に制限はありません。
この図では、フロントエンドサーバとバックエンドサーバを別ノードに配置していますが、同一ノードにも配置できます。
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WebサーバとAPサーバ間、およびAPサーバとDBサーバ間で、同じネットワークスイッチを共有できます。
仮想化システムにシステム分析支援を適用する場合のシステム構成
システム分析支援は、WebサーバとAPサーバ間が物理的に独立していない仮想化システム、またはAPサーバとDBサーバ間が物理的に独立していない仮想化システムにも適用できます。
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WebサーバとAPサーバ、またはAPサーバとDBサーバを、それぞれ別の仮想ノードに構築します。また、ノード間に、仮想スイッチを設定します。
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仮想スイッチのポートミラーリング機能を使用して、WebサーバとAPサーバ間、またはAPサーバとDBサーバ間の仮想ポートに流れるパケットを、別の仮想ポートに流すように設定します。
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仮想化システムと同じマシン上に、システム分析支援アキュムレータ、およびシステム分析支援アダプタを配置します。
仮想化ソフトウェア名称 |
適用可能バージョン |
適用方法 |
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Hyper-V |
3.0以降 |
仮想スイッチのポートミラーリングを設定します。 |
VMware vSphere |
5.0以降 |
仮想スイッチのポートミラーリングを設定します。 |
Virtage(HVM:Hitachi Virtualization Manager) |
17-2X 以降(HVMファームウェアバージョン) |
システム分析支援を配置する仮想マシンは、仮想NICのプロミスキャスモードをThroughに設定して、仮想化システムと同一ネットワークセグメント上に配置します。プロミスキャスモードについては、マニュアル「BladeSymphony BS2000 ユーザーズガイド」を参照してください。 |
仮想化ソフトウェアのバージョンの詳細については、Hitachi System Information Capture - Visualizerのリリースノートを参照してください。