Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


KFSE40351-E (Y)E+P+L(L)3

電文の送信処理に失敗しました。電文キー=aa....aa,電文種別=bb....bb,理由コード=cc....cc,詳細コード1=dd....dd,詳細コード2=ee....ee,詳細コード3=ff....ff,詳細コード4=gg....gg

Failed to send a message. message key = aa....aa, message type = bb....bb, reason code = cc....cc, detail code 1 = dd....dd, detail code 2 = ee....ee, detail code 3 = ff....ff, detail code 4 = gg....gg

テスト対象システムへの電文送信に失敗しました。

aa....aa:電文キー

送信に失敗した電文の電文キーを示します。

bb....bb:電文種別

送信に失敗した電文の種別情報を示します。

電文種別

意味

RPC_CALL

RPCのサービス要求電文です。

RAP_CON

RAPのコネクション確立要求電文です。

RAP_DISCON

RAPのコネクション解放要求電文です。

RAP_RPC

RAPのRPC代理実行要求電文です。

NONE

上記のいずれにも分類されない種別の電文です。

cc....cc:理由コード

送信に失敗した理由を示します。

理由コード

意味

CONNECTION_NOTHING

送信用のコネクションがありませんでした。

このコードが出力される場合は以下の要因が考えられます。

電文種別がRPC_CALLの場合
  • RPC送信先のプロセス、もしくはシステムがダウンした。

  • RPC送信用に作成したコネクションが、障害等で切断されてしまった。

電文種別がRAP_RPCの場合
  • 本番環境で常設コネクションを確立した後に、システム検証支援基盤を起動、または並行実行形態を追加した場合、RAPのコネクション確立要求電文をキャプチャしていないため、テスト対象システムとの間にRAPの常設コネクションが作成できていない。

  • RAPのコネクション確立要求電文を構成するパケットをシステム検証支援基盤が取り漏らしてしまい、テスト対象システムとの間にRAPの常設コネクションが作成できていない。

  • RAPのコネクション確立要求電文の送信に失敗したため、テスト対象システムとの間にRAPの常設コネクションが作成できていない。

  • テスト対象システムとの間にRAPの常設コネクション作成後、一定時間(外部システム、既存システムのrpc_rap_inquire_timeオペランド(TP1/SB、TP1/EEの場合)や、dccltinquiretimeオペランド(TP1/Clientの場合)の指定値)、RPC代理実行要求電文が送信されなかったため、RAPサーバが常設コネクションを切断した。

CONNECTION_CLOSING

送信用のコネクションが解放中です。

PROTO

電文の形式不正を検出しました。

MEMORY_SHORT

領域不足が発生しました。

ARGUMENT

送信処理で内部矛盾が検出されました。

CONDITION

送信処理で内部矛盾が検出されました。

NET_DOWN

ネットワーク障害が発生しました。

TIMED_OUT

電文送信がタイムアウトしました。

WAIT_TIMED_OUT

送信待ち中にタイムアウトが発生しました。

SEND_CANCEL

送信がキャンセルされました。

CONNECT_FAILED

テスト対象システムへのコネクションが確立できませんでした。

LISTEN_FAILED

電文受信用のソケットが作成できませんでした。

SEND_FATAL

予期せぬエラーを検出したため送信を中止しました。

dd....dd:詳細コード1

システム検証支援基盤がトラブルシュートで使用する情報です。

ee....ee:詳細コード2

システム検証支援基盤がトラブルシュートで使用する情報です。

ff....ff:詳細コード3

システム検証支援基盤がトラブルシュートで使用する情報です。

gg....gg:詳細コード4

システム検証支援基盤がトラブルシュートで使用する情報です。

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

[対策]

理由コードが「CONNECT_FAILED」または「LISTEN_FAILED」の場合で、直前にメッセージ「KFSE43301-W 詳細コード=-40024」が出力されている場合、RPC・RAPプロトコルで同時に使用するファイルディスクリプタの数が足りません。

以下の対策でオープンファイル数を増やすことでこの問題が解決できることがあります。

詳しくはrpc_socket -m max_socketの注意事項を参照してください。

理由コードが「CONNECTION_NOTHING」の場合は、メッセージが出力された原因を調査してください。「CONNECTION_NOTHING」と一緒に、電文種別に「RAP_RPC」が出力されている場合は、RPC代理実行を行える状態になかった可能性があります。RAPのコネクション確立要求電文が、テスト対象システムへ送信されていたかどうかを確認してください。

送信されていなかった場合は、RAPのコネクション確立要求電文がシステム検証支援基盤に入力されていなかった可能性があります。システム検証支援基盤の起動タイミングを調整する等して、既存システムと外部システムの間のRAPのコネクション確立要求電文が取得できるようにしてください。

送信されていた場合は、コネクション確立要求から、代理実行要求を送信するまでの時間が長すぎた可能性があります。テスト対象システムに送信する電文を絞り込んだり、テスト対象システムの定義で代理実行要求が到着するまでの待ち時間を調整してください。

その他の場合は、テスト対象システムの状態や、ネットワークの状態、定義に記述したIPアドレス、ポート番号を見直してください。