Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


8.3.1 INIT要求

機能

蓄積ファイル編集ユーティリティの初期化要求(INIT要求)を行います。

形式

ANSI Cの形式

#include <esafl.h>
int es_afl_init(ESAFL_INPARAM *inparam_pt, ESAFL_OUTPARAM *outparam_pt,
                ESLONG flags)

パラメタの内容

ESAFL_INPARAMのパラメタ内容

typedef struct es_afl_inparam_t{        ………入力ファイルパラメタ構造体
    char    file_dir[1024];             ………蓄積ファイル格納ディレクトリパス
    char    file_name[48];              ………蓄積ファイル名
    char    yobi1[32];                  ………予備
    ESULONG protocol;                   ………プロトコル種別
    char    yobi[92];                   ………予備
} ESAFL_INPARAM;

ESAFL_OUTPARAMFILEのパラメタ内容

typedef struct es_afl_outparam_t{       ………出力ファイルパラメタ構造体    
    char    file_dir[1024];             ………蓄積ファイル格納ディレクトリパス
    char    file_name[48];              ………蓄積ファイル名
    char    test_id[32];                ………テスト識別子
    char    yobi1[4];                   ………予備
    ESULONG file_type;                  ………蓄積ファイル種別
    ESLONG  buf_size;                   ………蓄積バッファサイズ
    char    reuse_flg;                  ………蓄積ファイル上書き有無
    char    yobi[83];                   ………予備
} ESAFL_OUTPARAM;

UAPで値を設定するパラメタ項目

inparam_pt

入力ファイルパラメタ構造体のアドレスを設定します。

GET要求とPUT要求を行うときは、設定してください。拡張PUT要求を行うときは、NULLを設定してください。

入力ファイルパラメタ構造体に次の情報を設定してください。

  • 蓄積ファイル格納ディレクトリパス

    入力する蓄積ファイルが格納されているディレクトリを絶対パス名で980バイト以内(Windows版の場合は217バイト以内)で設定してください。文字列の最後には、null文字を設定してください。このnull文字は文字列の長さに数えません。

  • 蓄積ファイル名

    入力する蓄積ファイル名を41バイト以内で設定してください。文字列の最後には、null文字を設定してください。このnull文字は文字列の長さに数えません。

  • プロトコル種別

    GET要求の対象となるプロトコル種別を論理輪で設定します。

    ESAFL_PROTOMOD_TCP :TCPプロトコル

    ESAFL_PROTOMOD_UDP :UDPプロトコル

    ESAFL_PROTOMOD_HTTP:HTTPプロトコル

outparam_pt

出力ファイルパラメタ構造体のアドレスを設定します。

PUT要求と拡張PUT要求を行うときは、設定してください。PUT要求と拡張PUT要求を行わないときは、NULLを設定してください。

出力ファイルパラメタ構造体に次の情報を設定してください。

  • 蓄積ファイル格納ディレクトリパス

    出力する蓄積ファイルを格納するディレクトリを絶対パス名で980バイト以内(Windows版の場合は217バイト以内)で設定します。文字列の最後には、null文字を設定してください。このnull文字は文字列の長さに数えません。

  • 蓄積ファイル名

    出力する蓄積ファイル名を41バイト以内で設定してください。文字列の最後には、null文字を設定してください。このnull文字は文字列の長さに数えません。

    蓄積ファイル名の命名規則は「5.2.1 蓄積ファイルの構成」を参照してください。任意のファイル名としたときは、ファイル名を変更しないとリプレイ実行を行うことができません。

  • テスト識別子

    テスト識別子を31バイト以内で設定します。文字列の最後には、null文字を設定してください。このnull文字は文字列の長さに数えません。

  • 蓄積ファイル種別

    出力する蓄積ファイルの種別を設定します。

    ESAFL_FILETYPE_REQ :本番用の要求電文蓄積ファイル

  • 蓄積バッファサイズ

    蓄積ファイルを出力する際に使用する蓄積バッファの最大サイズを1から100(単位:メガバイト)の範囲で設定します。

  • 蓄積ファイル上書き有無

    出力先のディレクトリ下に既に蓄積ファイルが存在したときに上書きするかどうかを設定します。

    蓄積ファイルが存在し、上書きしない設定を行っていたときは、エラーリターンします。

    ESAFL_YES :上書きする。

    ESAFL_NO :上書きしない。

flags

ESNOFLAGSを設定してください。

HSICから値が返されるパラメタ項目

ありません。

リターン値

リターン値

意味

ES_OK

正常に終了しました。

ESAFLER_ARGUMENT

引数に設定した値が間違っています。

ESAFLER_TIMING

この関数を発行できる状態ではありません。

ESAFLER_MEMORY_SHORT

メモリが不足しました。

ESAFLER_FILE

蓄積ファイル格納ディレクトリパス、または蓄積ファイルが不正です。

ESAFLER_IOERR

蓄積ファイルへのI/Oエラーが発生しました。

ESAFLER_SYSERR

システムエラーが発生しました。

注意事項

各パラメタ構造体の予備領域はNULLクリアしてください。