4.3.6 esjobrm(システムテスト支援の実行環境の削除)
目的
不要となったテスト識別子のシステムテスト支援実行環境を削除します。
形式
esjobrm -g テスト識別子 [-f]
機能
システムテスト支援の環境から、指定したテスト識別子の実行に必要なファイルおよびディレクトリ(「/opt/HSIC/job/テスト識別子」ディレクトリ内の全て)を削除します。
本コマンドは、Linuxの場合はスーパーユーザー、Windowsの場合はAdministratorsグループに属するユーザアカウントで実行できます。
オプション
- -g テスト識別子 ~〈1~31文字の識別子〉
-
システムテスト支援プロセスを識別するための識別子を指定します。
システムテスト支援プロセスの状態が停止中となっているテスト識別子を指定してください。
- -f
-
システムテスト支援実行環境不正等の理由により、"esjobrm -g テスト識別子"で実行環境を削除できない場合に、強制的に実行環境を削除します。通常の実行環境削除では、本オプションを指定しないでください。
本オプション指定のesjobrmコマンドを実行する前に、必ず、-gオプションに指定するテスト識別子のシステムテスト支援プロセスが停止している事を以下の手順で確認してください。
-
esjoblsコマンドで、削除対象のテスト識別子の状態が"ACT(----)"(稼働中)でない事を確認してください。
-
削除対象のテスト識別子のesjoblsコマンド確認結果が"ACT(----)"の場合、esstopコマンドで削除対象のテスト識別子のシステムテスト支援プロセスを終了してください。
-
esstopコマンドで終了できない場合は、psコマンド(例:ps -ef)で、削除対象のテスト識別子が指定されたesstartコマンドのプロセスIDが稼働中か否かを確認してください。
-
psコマンドの結果で該当するesstartコマンドが稼働中の場合、killコマンドで当該プロセスを強制停止(例:kill -9 プロセスID)してください。
-
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFSE95090-E |
コマンドの形式が不正です |
標準エラー出力 |
KFSE95091-E |
フラグ引数が不正です |
標準エラー出力 |
KFSE95093-E |
領域の確保に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFSE95503-E |
コマンド処理でエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFSE95094-E |
内部矛盾が発生しました |
標準エラー出力 |
KFSE95504-E |
||
KFSE95553-I |
コマンド引数ヘルプ |
標準出力 |
注意事項
-
削除対象のシステムテスト支援プロセスの稼働中に-fオプションを省略して本コマンドを実行した場合は、削除処理を行わずに本コマンドはエラーとなります。
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削除対象となるディレクトリ(/opt/HSIC/job/テスト識別子)内にあるファイル等は、必要に応じてあらかじめ退避してから本コマンドを実行してください。
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削除対象のシステムテスト支援プロセスの稼働中に-fオプションを指定して本コマンドを実行した場合は、実行環境は削除されますが、当該プロセスは稼働し続けて、esstopコマンドによる終了ができなくなります。また、削除後に同じテスト識別子を指定したシステムテスト支援を起動した場合、テスト対象システムへのRPCが複数回実行されたり、トラブルシュートファイルが重複して更新される等の不整合が生じます。本コマンドで-fオプションを指定する場合は、必ず対象となるシステムテスト支援プロセスが停止した状態で実行してください。