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Hitachi System Information Capture リファレンス 


4.1 コマンドの記述形式

運用コマンドの記述形式を以下に示します。

コマンド名 オプション コマンド引数

コマンド名

コマンド名は、実行する運用コマンドのファイル名です。

オプション

コマンドオプションの指定方法を以下に示します。なお、以下の説明分中の「$」はシェルプロンプトを、「cmd」はコマンド名称をそれぞれ示します。

オプションの指定方法

オプションは「-」(半角のマイナス記号)で始まる文字列です。オプションは、コマンド引数より前に指定する必要があります。なお、オプションの指定順序は問いません。

2つのマイナス記号「--」はオプションの終わりを示します。なお、マイナス記号だけのオプションは入力不可能です。

オプションの記述形式を以下に示します。

$cmd -オプションフラグ

(凡例)オプションフラグ:1文字の英数字(英字の大文字小文字は区別する)。

オプションの記述例を以下に示します。

(記述例1
$cmd -a -b –c
(記述例2

以下の入力では、「-b」をコマンド引数と見なします。

$cmd -a -- -b
(記述例3

以下の入力では、「-」をオプションではなくコマンド引数と見なします。

$cmd -

フラグ引数

オプションには、1つのフラグ引数を持つものと、フラグ引数を持たないものが存在します。

フラグ引数を持たないオプションの指定方法

フラグ引数を持たないオプションは、一つのマイナス記号の後に纏めて指定可能です。

また、フラグ引数を持たないオプションフラグにフラグ引数を記述した場合、当該オプション以降の指定値をコマンド引数と見なします。

フラグ引数を持たないオプションの記述例を以下に示します。

記述例1

以下の入力は同じ意味です。

$cmd -a -b -c
$cmd -abc
(a、b、cはフラグ引数を持たないオプション)
記述例2

以下の入力では‘b’および「-c」をコマンド引数と見なしますが、コマンド引数とみなすかどうかはOSに依存します。

$cmd -a b -c
(aはフラグ引数を持たないオプション)
フラグ引数を持つオプションの指定方法

フラグ引数中に空白を含める場合、フラグ引数の前後を引用符(“)で囲む必要があります。フラグ引数を持つオプションを2回以上指定した場合、最後に指定したものを有効と判断します。フラグ引数を必要とするオプションのフラグ引数は省略不可です。

フラグ引数を持つオプションの記述例を以下に示します。

(記述例1
$cmd -a b
(aはフラグ引数を持つオプション、bはフラグ引数)
(記述例2

以下の入力は、“b c”(ダブルクォーテーションを除く)をフラグ引数と見なします。

$cmd -a "b c"
(aはフラグ引数を持つオプション)
(記述例3

以下の入力は、「-a」のフラグ引数として2を有効とします。

$cmd -a 1 -a 2
(aはフラグ引数を持つオプション、1、2はフラグ引数)
(記述例4

以下の入力はエラーとします。

$cmd -a
(aはフラグ引数を持つオプション)

コマンド引数

コマンド引数は、コマンド操作の対象となるものを指定します。

コマンド引数の指定方法を以下に示します。なお、以下の説明分中の「$」はシェルプロンプトを、「cmd」はコマンド名称をそれぞれ示します。また、「-a」はフラグ引数を持たないオプション、「-b」はフラグ引数を持つオプション、Pはコマンド引数をそれぞれ示します。

(記述例1

コマンド引数を指定する場合の入力

$cmd P
$cmd -a P
$cmd –b 1 -a P
(記述例2

コマンド引数を指定しない場合の入力

$cmd
$cmd -a
$cmd -b 1 -a

利用可能な文字

利用可能な文字はASCII文字のみ記述することができます。非ASCII文字は記述はできません。