Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


3.16 HTTP電文関連定義(http_definition)

形式

[http_definition [-t "[reply_watchtime=タイムアウト時間]
                      [build_message_watchtime= HTTP電文組立待ち時間]"]
                 [-m "[maxcnt =マッピング情報の上限数]
                      [expiredate=マッピング情報の有効期限]"] ]

機能

HTTP電文に関する定義です。

指定数

0〜1

オプション:-t

reply_watchtime
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(10〜65535) 《3600》(単位:秒)

説明

HTTP要求電文送信から、HTTP応答電文(既存システムとテスト対象システム)受信までのタイマ監視時間を設定します。

パケットのロスト、又は、HTTP応答電文送信元マシンのスローダウン等により、不要なメモリリソースを消費し、次のHTTP要求電文を転送できなくなることがあります。

指定したタイマ監視時間HTTP応答電文を受信しなかった場合、応答待ち状態を中止しメモリリソースを解放します。

ほかのオペランドとの関連

address_destination定義の-iオプションのwatchtime指定値>reply_watchtimeとなるように設定してください。address_destination定義の-iオプションのwatchtime指定値≦reply_watchtimeとなるとHTTP応答電文待ち中に無通信時間監視のタイムアウトが発生し、HTTP応答電文が受信できない可能性があります。

利点

メモリリークの防止

指定値の目安

外部システムのWebクライアントでもHTTP応答電文待ちを行っているので、reply_watchtimeは、Webクライアントの応答待ち時間≦reply_watchtimeとなるように設定してください。Webクライアントの応答待ち時間>reply_watchtimeとなっているとWebクライアントでは正常に応答電文を受信し、HTTPでは応答待ちタイムアウトとなる可能性があります。

build_message_watchtime
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(10〜100000) 《3000》(単位:ミリ秒)

説明

HTTP電文組立処理が一定時間進まないデータについて、破棄を行う時間を設定します。

パケットのロスト又は、HTTP電文送信元マシンのスローダウン等により組立に必要なデータが取得できなかった場合に、メモリ上の組立途中の電文が残留してしまわないように指定された時間組立処理が行われなかった電文を破棄します。

ほかのオペランドとの関連

capture_definition -tオプションのretrans_watchtimeフラグメンバより小さな値を指定しないでください。小さな値を指定すると再送パケットをキャプチャした時点で、メモリ上の組立途中の電文がすでに破棄されていることがあります。

利点

メモリリークの防止

指定値の目安

capture_definition -tオプションのretrans_watchtimeフラグメンバの指定値より1000ミリ秒以上加算した値を指定してください。

注意事項

小さすぎる値を設定すると、正常に組立が行われている電文についても破棄してしまうおそれがあります。必要がない場合は、この定義を変更しないようにしてください。

オプション:-m

maxcnt
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(0〜2147483647) 《10000》

説明

既存システムとテスト対象システムに対する識別子(セッションID等)のマッピング情報の上限数を指定します。

上限数を指定することでマッピング情報の上限数管理及び、有効期限管理を行うことができます。

上限数を超過した場合、KFSE43321-Wメッセージ出力後、書き換えに使用してから最も時間が経過したマッピング情報を削除します。

なおKFSE43321-Wメッセージを出力するのは初回の上限超過時のみです。

利点

メモリリソースの枯渇を回避できます。

指定値の目安

KFSE43321-Wメッセージが出力された際に、現在の設定値の2倍の値を設定してください。

expiredate
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(10〜65535) 《3600》(単位:秒)

説明

マッピング情報の有効期限を指定します。

最後に使用してからexpiredateに指定した時間経過したマッピング情報を削除します。

利点

メモリリソースの枯渇を回避できます。