3.14.4 ファイル出力に関する定義(file_out_control)
形式
[file_out_control [-t "[output_time=ファイル出力ハングアップ監視時間] [open_time=ファイルopenハングアップ監視時間]"] [-q "{type=func|class}"]]
機能
ファイル出力に関する定義です。
ファイル出力時の監視時間等を指定します。
指定数
0〜1
オプション:-t
- output_time
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((0〜65535))《60》(単位:秒)
- 説明
-
ファイル出力する処理のハングアップ監視時間を秒単位で指定します。監視の対象となる処理の時間が、このフラグメンバに指定した時間を越えるとシステムテスト支援は異常終了します。0を指定した場合は、監視しません。
このオペランドによる監視の対象となるのは、以下の処理です。
・TASKTMファイル出力
・システム統計情報ファイル出力
・蓄積ファイル出力
・モジュールトレースファイル出力
- 指定値の目安
-
カーネルやドライバがディスクの障害を検出する時間よりも大きい時間を指定することを推奨します。
小さい時間を指定するとドライバが一部のディスクパスの障害を検出してフェールオーバーしている場合などにハングアップを検知してしまい、カーネルやドライバの機能を有効に使えない場合があります。
- open_time
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((0〜65535))《3000》(単位:秒)
- 説明
-
ファイルを作成したり削除する処理のハングアップ監視時間を秒単位指定します。監視の対象となる処理の時間が、このフラグメンバに指定した時間を越えるとシステムテスト支援は異常終了します。0を指定した場合は、監視しません。
このオペランドによる監視の対象となるのは、以下の処理です。
・TASKTMファイル作成/削除
・システム統計情報ファイル作成/削除
・蓄積ファイル作成/削除
・モジュールトレースファイル作成/削除
- 指定値の目安
-
通常は、このオペランドを指定する必要はありません。
ディスク障害が発生していない場合にKFSE55313-Eが頻繁に出力される場合は、この定義値を大きくしてください。ファイルを作成したり削除する時間は、ディスクの性能、ファイルサイズ、ファイルのエクステント数、使用しているファイルシステムなどにより大きく異なります。
オプション:-q
- type
-
- 設定値と省略値
-
func|class《func》
- 説明
-
以下の機能がファイル出力処理を行うスレッド構成を指定します。
1.トラブルシュート機能
・TASKTM
・システム統計情報
2.蓄積機能
・本番用の要求電文蓄積ファイル
・本番用の応答電文蓄積ファイル
・テスト用の要求電文蓄積ファイル
・テスト用の応答電文蓄積ファイル
func:上記1.のファイル出力処理を1スレッド、上記2.のファイル出力処理を1スレッドで行います。
class:上記1.のファイル出力処理を1スレッド、上記2.のファイル出力をファイルの種類毎に1スレッド(計4スレッド)で行います。
- 利点
-
複数のディスク装置を用意できる場合は、以下のファイルの出力先をそれぞれ別々のディスク装置とし、本オペランドにclassを指定することでファイル出力処理の実行時間を短縮できる場合があります。
・本番用の要求電文蓄積ファイル
・本番用の応答電文蓄積ファイル
・テスト用の要求電文蓄積ファイル
・テスト用の応答電文蓄積ファイル
ただし、Linux標準のソフトウェアRAID(md)の機能などを使用してRAID0を構築したほうが、ファイル出力処理の実行時間の短縮に効果的な場合があります。
- 指定値の目安
-
通常は、このオペランドを指定する必要はありません。