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Hitachi System Information Capture リファレンス 


3.10.2 RPCフィルタに関する定義(rpc_telegram_filter)

形式

[rpc_telegram_filter [-g "server_svg=要求先サービスグループ名"]
                     [-s "server_sv=要求先サービス名"]
                     [-n "
                          [client_nid=要求元ノード識別子]"]
                     [-p {rpc|rap}]
                     [-i "[server_ip=サーバIPアドレス]
                          [client_ip=クライアントIPアドレス]"]]

機能

RPC・RAP電文のフィルタリングに関する定義です。

本定義に指定した情報を含む電文を入力対象とします。

複数記述した場合、rpc_telegram_filter定義間の指定はOR条件、rpc_telegram_filter内の指定はAND条件として判定します。

記述が省略されたフラグメンバに関しては、判定を行わず全ての電文を入力対象として扱います。

以下に定義の指定方法のユースケースを示します。

例1:一部のクライアントから特定のサーバの特定サービスへの要求電文のみを取得したい場合

サービスAに送信される要求電文とクライアント x.x.x.1からサーバ y.y.y.1のサービスBに送信される要求電文を取得する。

[図データ]
例2:特定のクライアントノードからの要求電文のみを取得したい場合

クライアント x.x.x.1のnid2から送信される要求電文を取得する。

[図データ]

指定数

0〜99999

オプション:-g

server_svg
設定値と省略値

〈1〜31文字の識別子〉

説明

入力対象とする要求送信先(サーバ側)のサービスグループ名を指定します。

任意の文字列の後ろを「*」を用いてワイルドカードで表すことができます。

ただし、文字列の先頭で「*」を利用することはできません。

利点

入力対象とする電文を制限することができます。

指定値の目安

要求送信先で使用しているTP1製品に応じて以下の値を指定してください。

TP1/SBの場合:ユーザサービス定義のservice_group指定値

TP1/EEの場合:TP1/EEサービス定義(プロセス関連定義)のservice_group指定値

見積もり式への影響

メモリ所要量に影響します。

オプション:-s

server_sv
設定値と省略値

〈1〜31文字の識別子〉

説明

入力対象とする要求送信先(サーバ側)のサービス名を指定します。

任意の文字列の後ろを「*」を用いてワイルドカードで表すことができます。

ただし、文字列の先頭で「*」を利用することはできません。

利点

入力対象とする電文を制限することができます。

指定値の目安

要求送信先で使用しているTP1製品に応じて以下の値を指定してください。

TP1/SBの場合:ユーザサービス定義のservice指定値

TP1/EEの場合:TP1/EEサービス定義(ユーザサービス関連定義)のservice指定値

見積もり式への影響

メモリ所要量に影響します。

オプション:-n

client_nid
設定値と省略値

〈4文字の識別子〉

説明

入力対象とする要求送信元(クライアント側)のノード識別子を指定します。

任意の文字列の後ろを「*」を用いてワイルドカードで表すことができます。

ただし、文字列の先頭で「*」を利用することはできません。

利点

入力対象とする電文を制限することができます。

指定値の目安

要求送信元で使用しているTP1製品に応じて以下の値を指定してください。

TP1/SBの場合:システム共通定義のnode_id指定値

TP1/EEの場合:TP1/EEサービス定義(RPC関連定義)のnode_id指定値

なお、TP1/Clientを使用する場合は、本フラグメンバを定義しても、定義されていない場合と同様の動作となります。

見積もり式への影響

メモリ所要量に影響します。

オプション:-p

なし
設定値と省略値

rpc|rap

説明

入力対象とする電文のプロトコル種別を指定します。

rpc:rpcプロトコル電文のみを入力します。

rap:rapプロトコル電文のみを入力します。

なお、省略した場合はrpc・rap両プロトコル電文を入力します。

利点

入力対象とする電文を制限することができます。

見積もり式への影響

メモリ所要量に影響します。

注意事項

本フラグメンバの設定値のrpcはリモートAPI電文は含みません。

オプション:-i

server_ip
設定値と省略値

IPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)〈符号なし整数〉((0〜255))

説明

入力対象とする要求送信先(サーバ側)のIPアドレスを指定します。

IPアドレスは範囲指定で指定することができます。

範囲指定:xxx.xxx.xxx.xxx-yyy.yyy.yyy.yyy

IPアドレスがxxx.xxx.xxx.xxxからyyy.yyy.yyy.yyyまでのIPアドレスを要求送信先とする電文が取得対象となります。xxx.xxx.xxx.xxxとyyy.yyy.yyy.yyyの値は、xxx.xxx.xxx.xxxがyyy.yyy.yyy.yyy以下の値となるように値を指定してください。

利点

入力対象とする電文を制限することができます。

見積もり式への影響

メモリ所要量に影響します。

client_ip
設定値と省略値

IPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)〈符号なし整数〉((0〜255))

説明

入力対象とする要求送信元(クライアント側)のIPアドレスを指定します。

IPアドレスは範囲指定で指定することができます。

範囲指定:xxx.xxx.xxx.xxx-yyy.yyy.yyy.yyy

IPアドレスがxxx.xxx.xxx.xxxからyyy.yyy.yyy.yyyまでのIPアドレスを要求送信元とする電文が取得対象となります。xxx.xxx.xxx.xxxとyyy.yyy.yyy.yyyの値は、xxx.xxx.xxx.xxxがyyy.yyy.yyy.yyy以下の値となるように値を指定してください。

利点

入力対象とする電文を制限することができます。

見積もり式への影響

メモリ所要量に影響します。