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Hitachi System Information Capture リファレンス 


3.10.1 時刻フィルタに関する定義(target_time)

形式

[target_time [–t "[begin=開始時刻]
                  [end=終了時刻]"] ]

機能

時刻のフィルタリングに関する定義です。

指定した時刻の範囲内の電文を入力対象とします。

指定数

0〜1

オプション:-t

begin
設定値と省略値

開始時刻(YYYYMMDDhhmmss)〈符号なし整数〉

((1971〜9999、01〜12、01〜31、00〜23、00〜59、00〜61))

説明

入力電文のテスト対象範囲の開始時刻を指定します。

esstartコマンドで-tオプションを指定した場合は、本定義値を無視してesstartコマンド-tオプション指定値に従って動作します。esstartコマンド-tオプションで終了時刻のみ指定された場合は、開始時刻は省略扱いとなります。

開始時刻を指定した場合は、開始時刻以降の入力電文を対象としてテストを開始します。開始時刻より前の入力電文はテスト対象外として破棄します。

また、開始時刻/終了時刻には+1秒程度の誤差が発生する場合があります。

(例)

begin値が20130531120000の場合、2013年5月31日 12:00:00以降の電文をテスト対象としてテストを開始します。2013年5月31日 11:59:59.999受信の電文はテスト対象外なので破棄し、2013年5月31日 12:00:00.000受信の電文はテスト対象となります。

開始時刻を省略した場合は、システムテスト支援起動時点(リプレイ実行形態では蓄積ファイルの先頭、PCAP実行形態ではpcap形式ファイルの先頭)以降の入力電文をテスト対象とします。

指定形式はYYYYMMDDhhmmssです。YYYYMMDDは開始日付指定を、hhmmssは開始時刻指定を示します。秒指定(ss)は最大2秒の閏秒を考慮した61秒までの指定が可能です。

指定時刻はTZ環境変数に合わせて取り扱います。指定時刻がUNIX時間最大値(TZ環境変数がUTCの場合、2038年1月19日(火) 3時14分7秒)を超過した場合は、指定時刻をUNIX時間最大値として扱います。

ほかのオペランドとの関連

begin指定値 < end指定値となる値を指定してください。

begin指定値 ≧ end指定値となる指定された場合、システムテスト支援を異常終了します。

利点

入力電文のテスト対象範囲を開始時刻で指定することができます。

end
設定値と省略値

終了時刻(YYYYMMDDhhmmss)〈符号なし整数〉

((1971〜9999、01〜12、01〜31、00〜23、00〜59、00〜61))

説明

入力電文のテスト対象範囲の終了時刻を指定します。

esstartコマンドで-tオプションを指定した場合は、本定義値を無視してesstartコマンド-tオプション指定値に従って動作します。esstartコマンド-tオプションで開始時刻のみ指定された場合は、終了時刻は省略扱いとなります。

終了時刻を指定した場合は、終了時刻より前の入力電文を対象としてテストを実行します。終了時刻以降の入力電文はテスト対象外として破棄し、テスト対象電文の全てのテストを実行した後に、システムテスト支援プロセスを正常終了します。

また、終了時刻は+1秒程度の誤差が発生する場合があります。

(例)

end値が20130531120000の場合、2013年5月31日 12:00:00未満の電文をテスト対象としてテストを実行します。2013年5月31日 11:59:59.999受信の電文はテスト対象としてテストを実行しますが、2013年5月31日 12:00:00.000受信の電文はテスト対象外となりテストを実施しません。2013年5月31日 12:00:00.000を経過し、テスト対象の電文を全てテスト実行した後、システムテスト支援は自動的にテストを終了します。

終了時刻を省略した場合は、プロセス終了コマンド受付時点(リプレイ実行形態では蓄積ファイルの末尾、PCAP実行形態ではpcap形式ファイルの末尾)までの入力電文をテスト対象とします。

指定形式はYYYYMMDDhhmmssです。YYYYMMDDは終了日付指定を、hhmmssは終了時刻指定を示します。

指定時刻はTZ環境変数に合わせて取り扱います。指定時刻がUNIX時間最大値(TZ環境変数がUTCの場合、2038年1月19日(火) 3時14分7秒)を超過した場合は、指定時刻をUNIX時間最大値として扱います。

ほかのオペランドとの関連

begin指定値 < end指定値となる値を指定してください。

begin指定値 ≧ end指定値となる値が指定された場合、システムテスト支援を異常終了します。

利点

入力電文のテスト対象範囲を終了時刻で指定することができます。