3.2.1 記述形式
システムテスト支援定義の記述形式について以下に示します。
なお、スペース、空白(文中の'△')は一つ以上の空白文字(半角スペース、水平タブ)を示します。
コマンド形式
コマンド形式では次の形式に従ってオプション、および引数を設定します。
形式 コマンド名 オプション
用語の定義を次に示します。
- コマンド名
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定義コマンド名称です。
- オプション
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マイナス記号で始まる文字列です。
引数を取らない形式1と引数を必要とする形式2、形式3の3つがあります。
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形式1 −オプションフラグ
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形式2 −オプションフラグ△フラグ引数
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形式3 −オプションフラグ△"フラグメンバ=指定値[△フラグメンバ=指定値…]"
(凡例)
- オプションフラグ
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マイナス記号に続く1文字の英数字である。
英大文字と英小文字は区別する。
- フラグ引数
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オプションフラグに対する文字列である。
- フラグメンバ
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オプションフラグに対する設定項目を示す文字列である。
フラグメンバに対する文字列を=に続けて指定する。
複数のフラグメンバを指定する場合は、指定値の後ろにスペース区切りで指定する。
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コメント
コメントを記入する場合は、コメントの先頭に'#'を記述してください。
行の先頭に'#'を記述すると1行全体がコメント扱いになります。
形式1 定義の記述 #コメント・・・・・・ 形式2 #コメント・・・・・・・
形式1の場合、コメント文字「#」の前にスペースを入力してください。
コメント文字「#」がある行は、「#」以降の文字列がすべてコメントとして認識されます。そのため、継続させたい行(「\」をつける行)には、コメントを記入できません。
ただし、引用符で囲んだ文字列の中に「#」がある場合は、「#」および「#」以降の文字列は、文字として認識されます。
行の継続
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定義の1行の長さはコメントを含めて最大4096バイトです。
1024バイトを超える指定の場合は、複数行に分けて記述してください。
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行を継続させるには、行の末尾に継続文字「\」を記述し、その直後で改行してください。
・行の継続は、継続文字「\」と改行文字(「\n」)が連続して初めて継続と見なします。
・継続行の先頭にスペースがある場合は、スペースも含めて継続されます。
- (例)
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1行目:ABC\「\n」
2行目:△\\n\「\n」
3行目:D
→ABC△Dと解釈します。
ABCDと解釈させたい場合は、2行目の△を削除してください。
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連続した「\」の次が改行文字(「\n」)の場合は、連続した「\」の最後の「\」が継続文字として認識されます。それ以前の「\」はすべて文字として認識されます。
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文字列の最後の「\」を文字として認識させたい場合は、「\」の後ろにスペースを入力してください。
- (例)
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AB\\△「\n」
↑文字として「\」を認識する。
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継続している複数の行の途中にコメントを挿入することはできません。
- (例)AA BBと認識されない場合
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1行目:AA\「\n」
2行目:#コメント \「\n」
3行目:BB
→コメント行に記述した継続文字「\」は認識されないため、
AA
BB
と別の行として認識される。
注意事項
- コマンド形式
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フラグ引数を持たないオプションフラグ「−英数字1」「−英数字2」は、「−英数字1英数字2」のように指定できません。
(例)
-a、-bオプションフラグは「-ab」と指定できません。
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オプションフラグの指定順序は任意です。
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定義にはコマンド名、オプションフラグ、フラグ引数の区切りは、スペースで記述してください。
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フラグ引数で指定値をコロン「:」またはカンマ「,」で区切る場合は、「:」、「,」の前後にスペースを入力しなでください。
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- 利用可能な文字
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改行文字「\n」はLFのみを指定可能とする。CR+LFやCRは不可とします。
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ASCII文字のみ記述可能とする。非ASCII文字は記述不可とします。
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