Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


2.5.2 HTTP要求電文の識別子書き換え

HTTP制御では、既存システムとテスト対象システムのHTTP応答電文のヘッダを解析し、システム間の識別子のマッピング情報を作成します。HTTP要求電文の転送時は、このマッピング情報を使用しHTTP要求電文のヘッダに設定されている既存システムの識別子をテスト対象システムの識別子へ書き換えてテスト対象システムへ転送します。

識別子の書き換え例を以下に示します。

図2‒11 HTTP 要求電文の識別子書き換え

[図データ]

書き換え対象識別子一覧を以下に示します。

表2‒7 書き換え対象の識別子一覧

書き換え対象の識別子

書き換え先ヘッダ

(HTTP要求電文)

書き換え元ヘッダ

(HTTP応答電文)

HTTPクッキー

Cookie

Set-Cookie

Cookie2

Set-Cookie2

リソースのエンティティタグ

If-Match

ETag

If-None-Match

同上

If-Range

同上

リソースの更新時刻

If-Modified-Since

Last-Modified

If-Unmodified-Since

同上

If-Range

同上

システム検証支援基盤の正常終了時、識別子の数や書き換え回数等の統計情報をKFSE83302-Iメッセージとして出力します。

HTTPの独自ヘッダについて

HTTPの仕様上、ユーザやWeb製品が独自ヘッダをHTTP電文に追加する事ができます。

この独自ヘッダを使用してWebサーバがWebクライアントへ識別子を通知するWebシステムの場合、システムテスト支援のHTTP制御では識別子の書き換えが行えない為、テスト対象システムで識別子不正等のエラーが発生する可能性があります。