1.5.2 フレームワーク機能を適用できる環境
フレームワークを適用できる環境は以下の通りです。
通信方向
要求電文はHSICからテスト対象システムに送信し、応答電文はテスト対象システムからHSICに返信します。テスト対象システムがHSICに要求電文を送信した場合、その要求電文は破棄します。また、HSICがテスト対象システムに応答電文を送信する機能はありません。
通信形態
フレームワークでは、以下の通信形態をサポートします。
- 同期応答型
-
テスト対象システムへの要求電文を送信後、その要求電文に対する応答電文を受信した後に、次の要求電文を送信する形態です。要求送信と応答受信が交互に行われます。
- 非同期応答型
-
テスト対象システムへの要求電文を送信後、その要求電文に対する応答電文を待たないで、次の要求電文を送信する形態です。要求送信と応答受信は交互に行われません。
通信プロトコルがRPCの場合だけ、この通信形態を適用できます。
- 非応答型
-
応答電文の無い通信形態です。テスト対象システムへの要求電文を送信後、即時、次の要求電文を送信します。
コネクション確立方法
HSICとテスト対象システム間のコネクションの確立方法は、通信プロトコルの種別によって異なります。
通信プロトコルごとのコネクション確立方法を次に示します。
通信プロトコル種別 |
コネクションの確立方法 |
---|---|
TCP |
HSICとテスト対象システム間のコネクションは、必ずHSIC側から確立します。 |
HTTP |
|
IIOP |
|
RAP |
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RPC(RAPを含む) |
要求電文を送信するコネクションは、テスト対象システムに対してHSIC側から確立します。応答電文を受信するコネクションは、HSICに対して対象システム側から確立します。 |
RPCおよびRAPのサポート電文
フレームワークが対応するRPCおよびRAPの電文種別を次に示します。
電文種別 |
送信相手 |
プロトコル種別 |
内容 |
|
---|---|---|---|---|
RPC電文 |
同期型RPC |
キュー受信サーバ |
RPCプロトコル |
サーバからの応答を待ち合わせる、同期応答型のRPC電文。 |
非同期型RPC |
キュー受信サーバ |
サーバからの応答を待ち合わせない、非同期応答型のRPC電文。 |
||
非応答型RPC |
キュー受信サーバ |
サーバが応答を返さない、非応答型のRPC電文。 |
||
tact制御電文 |
コネクション接続先 |
一時クローズ電文(要求、応答、または失敗)、またはクローズ要求電文。 |
||
リモートAPI電文 |
コネクション制御電文 |
rapリスナー rapサーバ |
RAPプロトコル |
rapクライアントから発行されるコネクション制御(コネクション確立、コネクション開放など)を行う電文。 |
API代理実行電文(同期型RPC) |
rapサーバ |
rpc系(同期型RPC)のAPIの代理実行電文。 |
||
API代理実行電文(非応答型RPC) |
rapサーバ |
rpc系(非応答型RPC)のAPIの代理実行電文。 |
||
API代理実行電文(トランザクショナルRPC) |
rapサーバ |
rpc系(トランザクショナルRPC)のAPIの代理実行電文。(※) |
- 注※
-
トランザクションに含まれない通常のRPCとして処理されます。