Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


1.2.4 pcap形式ファイルからのパケットキャプチャ

スイッチングハブのポートミラーリング機能が使用できない等、システムテスト支援がパケットキャプチャできない構成の場合、OS標準、又はフリーソフトとして提供されているパケットキャプチャコマンド(tcpdumpコマンド等)が作成するpcap形式ファイルからパケットをキャプチャし、システムテスト支援を実行することができます。

外部システムや既存システムのマシン上で、テスト対象パケットの通信で使用するネットワークインタフェースに対してパケットキャプチャコマンドを実行し、テスト対象のパケットが格納されたpcap形式のファイルを作成します。ここで作成したpcap形式ファイルを、ftpコマンドや電子媒体等を使用してシステムテスト支援の稼働マシン上へ転送します。

システムテスト支援は、このpcap形式ファイルからパケットをキャプチャし、テスト対象システムへの電文転送を行います。なお、OpenTP1のRPCプロトコルを使用する場合ノード間負荷バランス機能により、既存システム内のサーバ間でRPC要求用パケットが転送されます。その場合、既存システム側でpcap形式ファイルを作成すると、テスト二重実行等の不具合が発生する可能性があります。その為、ノード間負荷バランス機能を使用する構成では、外部システム側でpcap形式ファイルを作成する事を推奨します。

図1‒5 pcap 形式ファイル使用時の構成

[図データ]