4.6 単体テストを実行する
単体テスト支援で,単体テストを実行する手順です。
単体テストでコンパイルエラーになったときは,単体テストは実行されません。このとき,[スタブ設定ページ]と[テストケースページ]は操作できません。
COBOLソーステキスト,コンパイラオプション,またはコンパイラ環境変数を変更したときは,単体テストを実行する前に,[プログラム開始時]画面,[プログラム終了時]画面,または[中断点]画面の設定内容を確認してください。不当なテスト結果が出力されることを防ぐため,次の場合はテストデータの設定を見直してください。
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COBOLソーステキストを修正したことで,中断点を設定していた文の文番号がずれた。
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値設定や期待値を設定したデータ項目が削除または変更されたため,テストデータの設定がなくなった。
単体テストの実行には,次のパターンがあります。
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すべてのテストケースを実行
テストプロジェクトに存在するすべての有効なテストケースを一括で実行する。
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1つのテストケースを実行
テストプロジェクトに存在する有効なテストケースのうち,任意の1つを実行する。
注意
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次の個所で設定した環境変数の合計値が65,535バイトを超えると,すべてまたは1つのテストケースを実行したときに論理エラーになります。回避するには,不要な環境変数を削除してください。
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[新しくテストプロジェクトを作る]ダイアログ,[プロパティページ]または[COBOLソースファイルの設定]ダイアログで設定したコンパイラ環境変数
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[プロパティページ]で設定した実行時環境変数
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開発マネージャで設定したコンパイラ環境変数(開発マネージャから起動した場合)
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システムに設定した環境変数
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テストプロジェクトに含まれる実行結果の個数や実行結果で表示するデータ項目の個数の総数によってはメモリ不足となりテストプロジェクトファイルの保存に失敗するか,異常終了する場合があります。個々の上限値や総数の目安は「付録C 単体テスト支援の制限値と限界値」を参照してください。
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-StdCallコンパイラオプションを指定してもCOBOLソースファイルと同じフォルダに置いたstdcall呼び出し指示ファイルは有効になりません。有効にするには,-StdCallFileコンパイラオプションでstdcall呼び出し指示ファイルを絶対パスで指定してください。指定しない場合は,cdecl呼び出し規約のプログラムとしてスタブ生成の対象になります。
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テスト実行時に,対応が取れないテストデータが見つかった場合は,そのテストデータが未保存の状態で削除され,テスト実行が中止されます。
このとき,テストデータを見直して,問題がなければ再度テスト実行できます。問題がある場合は,テストデータを再設定してからテスト実行するか,または,テストプロジェクトを保存しないで開き直すことで,対応が取れなくなったテストデータを元に戻すことができます。
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テストプロジェクト名に「-」(ハイフン)で始まる名前を指定しないでください。指定した場合,テスト実行時にエラーになります。エラーになった場合,テストプロジェクトを閉じ,テストプロジェクトファイルのファイル名を「-」(ハイフン)で始まらない名前に変更してからテストプロジェクトを開き直してください。