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COBOL2002 Professional Tool Kit 単体テスト支援ガイド


4.5.3 テストケースごとに実行環境ファイルと実行時環境変数を設定する

テストケースごとに実行環境ファイルと実行時環境変数を設定する手順です。

作業の前に確認すること

作業の手順

  1. 設定したいテストケースを表示します。

  2. [テスト設定]画面の[テスト環境の設定]画面を選択します。

    [テスト環境の設定]画面が表示されます。

    [図データ]

  3. テストケースごとに実行環境ファイルを指定する場合は,[テストケースごとの設定]の[参照]ボタンから実行環境ファイルを選択します。

    [リセット]ボタンをクリックすると,実行環境ファイルの指定が解除されます。

  4. テストケースごとに実行時環境変数を指定する場合は,[テストケースごとの設定]の[実行時環境変数]に直接設定します。

注意

実行時環境変数の優先順位は次のとおりです。

  1. テストプロジェクトの[テスト環境の設定]画面で設定した実行環境ファイル

  2. テストプロジェクトの[プロパティページ]で設定した実行環境ファイル

  3. 共通実行環境ファイル

  4. テストプロジェクトの[テスト環境の設定]画面で設定した実行時環境変数

  5. テストプロジェクトの[プロパティページ]で設定した実行時環境変数

  6. 単体テスト支援起動時に有効になっているコマンドプロンプトやコントロールパネルで設定した環境変数

注※

[プロパティページ]の[テストケースごとに実行環境ファイルまたは実行時環境変数を設定する]チェックボックスをオンにした場合,設定できます。

優先順位1の実行環境ファイルを設定した場合,優先順位2の実行環境ファイルは使用されません。

テスト実行時の実行環境ファイルの有無は優先順位ごとに確認されます。優先順位1の実行環境ファイルを設定した場合,優先順位2の実行環境ファイルの有無は確認されません。優先順位2の実行環境ファイルが存在しなくてもエラーになりません。

優先順位ごとの項目に設定した環境変数と,テストケースで設定される値の例を次に示します。

項目

優先順位

環境変数の設定内容

すべての項目で環境変数を設定

[テスト環境の設定]画面の実行環境ファイルは設定したが,環境変数の指定がない。

[テスト環境の設定]画面で設定した実行環境ファイル

1

ENV1=A

ENV1=A

  • 実行環境ファイルは設定済み

  • 環境変数の指定がない

[テスト環境の設定]画面で設定した実行時環境変数

4

ENV1=B

ENV2=B

ENV1=B

ENV2=B

共通実行環境ファイル

3

ENV1=C

ENV3=C

ENV1=C

ENV3=C

[プロパティページ]で設定した実行環境ファイル

2

ENV1=D

ENV4=D

ENV1=D

ENV4=D

[プロパティページ]で設定した実行時環境変数

5

ENV1=E

ENV5=E

ENV1=E

ENV5=E

単体テスト支援起動時に有効になっているコマンドプロンプトやコントロールパネルで設定した環境変数

6

ENV1=F

ENV6=F

ENV1=F

ENV6=F

テストケースで設定される値

ENV1=A

ENV1=A

ENV2=B

ENV3=C

ENV5=E

ENV6=F

ENV1=C

ENV2=B

ENV3=C

ENV5=E

ENV6=F

すべての項目で環境変数を設定した場合
  • 各項目でENV1に異なる値を設定すると,優先順位1のENV1=Aがテストケースで設定されます。

  • 各項目で異なる環境変数を設定すると,優先順位1の実行環境ファイルが設定されているので,優先順位2の値は設定されません。優先順位2以外の値はテストケースで設定されます。

[テスト環境の設定]画面の実行環境ファイルは設定したが,環境変数の指定がない場合

優先順位1には環境変数の指定がないため,優先順位1は設定されません。また,優先順位1の実行環境ファイルは設定されているので,優先順位2は設定されません。

  • 各項目でENV1に異なる値を設定すると,優先順位3のENV1=Cがテストケースで設定されます。

  • 各項目で異なる環境変数を設定すると,優先順位1と優先順位2以外の値はテストケースで設定されます。

テストケースで設定される値の次の情報は,[テストケース結果レポート]画面に,バッチモードの場合は「結果詳細」に出力されます。

関連項目