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COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


2.2 データ影響波及分析を実行する

データ影響波及分析を実行する,基本的な手順です。

各手順については,次の説明を参照してください。

作業の前に確認すること

作業の手順

  1. 開発マネージャで,調査対象データ項目があるプロジェクトマスタを開きます。

  2. 開発マネージャの[プロジェクト]−[プロジェクトの設定]メニューを選択し,[プロジェクト設定]ダイアログの次の項目を設定します。

    • データ影響波及分析用データベースを作成する

    • データ領域番号の指定(1〜5)

    • サブシステム名の指定

    • 一意名呼び出し対応付けファイルの指定

      [図データ]

    [プロジェクト設定]ダイアログに上記の設定をしなくても,組み込みデータベースは操作できます。

  3. 設定が完了したら,[プロジェクト設定]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし,ダイアログを閉じます。

  4. 開発マネージャで,データ影響波及分析用データベースを作成します。

    [図データ]

    データ影響波及分析用データベースが作成されます。

    [図データ]

  5. COBOLエディタで,影響波及を調査するデータ項目があるCOBOLプログラムを開きます。COBOLエディタの画面でデータ項目を右クリックし,ポップアップメニューを選択し影響波及の解析を実行します。

    [図データ]

    選択したデータ項目を調査対象データ項目として,影響波及が解析されます。ここでは,ポップアップメニューで[影響波及元と影響波及先]メニューを選択したものとします。

    ポップアップメニューでメニューを選択すると,データ影響波及分析の[調査環境の設定]画面が表示されます。

    [図データ]

  6. [調査環境の設定]画面でサブシステム名(プロジェクト名)を選択し,[解析]ボタンをクリックします。

    影響波及調査ウィンドウに解析結果が表示されます。

    [図データ]

    参考

    データ影響波及分析を使用するときは,[ヘルプ]メニューの[凡例を表示]で[凡例を表示]ダイアログを表示して,画面上の色の意味を確認して操作できます。

    [図データ]

  7. 影響波及調査ウィンドウの解析結果から,調査対象データ項目を変更した場合の影響を確認します。

    ウィンドウ左側の中央にある[プログラム呼び出し関連図]画面上にオレンジ色で示す個所が,調査対象プログラムです。

    ウィンドウ中央下の影響波及データ項目と影響波及コードの個数がどのくらいあるかを把握できます。この情報から,影響波及を調査する作業量を見積もれます。

    ウィンドウ左側の下部にある画面([影響プログラム一覧]画面)の[調査対象]の行をクリックまたはダブルクリックすると,次に示す個所にCOBOLプログラムが表示されます。

    • [影響波及データ]画面(ウィンドウ右上)

      調査対象となるデータ項目がデータ部(DATA DIVISION)で定義されている個所を示します。

    • [影響波及コード]画面(ウィンドウ右下)

      調査対象となるデータ項目の影響が,手続き部(PROCEDURE DIVISION)のどの処理に影響するかを示します。

      [図データ]

  8. 影響波及先のデータ項目の影響を調査するため,ウィンドウ中央の[影響個所]タブをクリックします。

    [影響個所]タブの下に[影響波及元関連図]画面と[影響波及先関連図]画面が表示されます。画面上にオレンジ色で示す個所が,調査対象データ項目です。

    [図データ]

  9. [影響波及先関連図]画面のツリーを展開し,影響波及先のデータ項目をクリックします。

    ウィンドウ中央下のデータ一覧には,選択したデータ項目と直接の影響波及先のデータ項目が表示されます。影響波及コード一覧には,選択したデータ項目が参照される影響波及コードが表示されます。ウィンドウ右側の[影響波及データ]画面(右上)に選択したデータ項目の定義個所,[影響波及コード]画面(右下)に選択したデータ項目の参照個所が表示されます。

    [図データ]

  10. ウィンドウ中央下の[影響波及データ一覧]タブと[影響波及コード一覧]タブを切り替えて,それぞれの一覧を確認します。

    一覧の行をクリックすると,ウィンドウ右側の[影響波及データ]画面と[影響波及コード]画面に,該当する個所が表示されます。

    [図データ]

    COBOLプログラムの影響個所を確認したら,[メモ]に作業内容を記入します。記入した情報は,調査状態を保存するときに,一緒に保存されます。

    [図データ]

  11. 調査結果を保存します。

    調査結果を保存するときは,[ファイル]−[調査状態保存ファイル]−[名前を付けて保存]メニューを選択します。

    [図データ]

    [メモ]に記入した情報は,次に示す操作で調査状態を保存するときに,一緒に保存されます。

    • [ファイル]−[調査状態保存ファイル]−[名前を付けて保存]メニュー

      調査結果に名前を付けて,調査状態保存ファイルに保存します。保存した調査状態保存ファイルを開けば,続けて調査できます。

    • [ファイル]−[CSVファイルを出力]メニュー

      調査結果をCSVファイルに出力します。この情報が,影響波及を調査したエビデンスになります。

    • [ファイル]−[タグファイルに出力]メニュー

      影響波及を調査したCOBOLプログラム一覧をタグファイルで出力します。COBOLプログラムを修正するときは,COBOLエディタでタグファイルを開いて,該当するCOBOLプログラムを右クリックし[タグジャンプ]メニューを選択すると,該当するCOBOLプログラムを開けます。