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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


11.1 解析/生成に関する注意事項

COBOLソースファイルの解析/生成を実行する前に確認しておく注意事項を説明します。

  1. 正しい解析結果および生成結果を出力するために,解析/生成を実行する前に次の作業を実施してください。

    • 解析/生成オプションで主プログラムを正しく設定しているか確認する

      解析/生成オプションの主プログラム指定が正しく設定されていないと,プログラムの使用/未使用の情報が正しく抽出できないため,ドキュメント中の「使用有無」の情報が正しく表示されません。[解析生成オプション設定]画面の[主プログラム指定]タブで,主プログラムを過不足なく指定して,COBOLソース解析が解析時に主プログラムを正しく認識できるようにしてください。解析/生成オプションの主プログラム指定については,「10.12 主プログラムの指定方法」を参照してください。

    • 一意名によるプログラム呼び出しの呼び出し先をコンパイラで完全に解決しているか確認する

      COBOLソースファイルのコンパイルで一意名呼び出し(一意名指定のCALL文)に対する警告メッセージが出力されている場合,一意名呼び出しの呼出先が確定していません。この場合,プログラムおよびプログラムの構成要素の使用/未使用が判断できないため,ドキュメント中の「使用有無」の情報が正しく表示されないことがあります。一意名呼び出し対応付けファイルを作成して,必ず一意名呼び出し(一意名指定のCALL文)の呼出先を完全に解決してください。

    • COBOLソースファイルに対するコンパイルエラーや解析エラーの原因がすべて排除されているか確認する

      一部のCOBOLソースファイルに対して,SまたはUレベルのコンパイルエラーやEレベルの解析エラーが出力されている場合,「システム全体の情報」のドキュメントの生成結果は保証できません。エラーメッセージを基に,すべてのCOBOLソースファイルに対するエラーの原因を排除してください。

  2. COBOLソース解析の実行中は,ファイルを排他制御するエディタで解析ログや操作ログを開かないでください。COBOLソース解析を実行する前に,開いているログファイルがあれば閉じてください。

  3. COBOLソース解析がメッセージを出力するたびに解析ログおよび操作ログがファイルに追加書きされます。現行ログの最大容量を超えた場合,退避ログにコピーしたあとで,現行ログが初期化されてログが出力されます。退避ログにすでにログがある場合は上書きされ,古いログは消去されます。このため,解析ログおよび操作ログを保持する場合は,適時,退避ログにある解析ログファイルおよび操作ログファイルを任意の場所にバックアップしてください。

  4. ソース解析プロジェクト名,またはCOBOLソースファイル中のプログラム名,ファイル名,表名,登録集原文名で次のWindowsの予約デバイス名が使用されている場合,ドキュメント生成でエラーとなります。

    • CON

    • PRN

    • AUX

    • NUL

    • LPT1〜LPT9(LPT0は予約デバイス名ではありません。ただし,エクスプローラの名称変更では指定できません)

    • COM1〜COM9(COM0は予約デバイス名ではありません。ただし,エクスプローラの名称変更では指定できません)