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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


10.16.1 制御フロー解析とは

制御フロー解析とは,ソースプログラムを解析して作成した制御フローグラフを使って,プログラムの実行をシミュレートし,プログラムの実行状態を調べる手法です。制御フローグラフとは,プログラムが実行する全経路をグラフで表現したものです。このグラフのノードを制御ブロックといい,必ずセットで実行される文のまとまりを表します。また,それぞれの制御ブロックをつなぐエッジは,制御遷移(「制御の上から下への流れ」と「分岐や呼び出しによる制御の移行(ジャンプ)」)を表します。

図10‒7 制御フロー解析の概要

[図データ]

COBOLでは次の単位で制御ブロックを作成します。

制御フロー解析には,制御ブロック情報のほかに次の2つの情報も必要です。

これらの制御フロー解析に必要な3つの情報を総称して制御フロー情報といいます。

[解析生成オプション設定]画面の[その他の解析オプション]タブで[プログラムの制御フロー情報(実行順序表示機能で使用する情報)を抽出する]をチェックして制御フロー情報を抽出すると,実行順序表示機能が利用できるようになります。