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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


7.6.1 COBOLソースファイルの内容と差異があるソース解析情報の項目

ソース解析情報の項目のうち,COBOLソースファイルの内容と差異がある項目の説明です。

変換して表示されるソース解析情報の項目

COBOLソースファイルの内容から変換して表示される項目を次の表に示します。

表7‒2 変換して表示されるソース解析情報の項目

変換して表示される項目

変換規則

[プログラム名]

プログラム名は,HTMLドキュメント「ソース表示」および「ソース表示(COPY展開後)」内では,COBOLソースファイルに記述された名前が表示されます。それ以外のドキュメントでは,「10.9 解析結果に出力されるCOBOLソースファイル中の名称」に示すプログラム名の変換規則に従って変換された名前が表示されます。

CALL一意名を使用しているプログラム名の規則と,CALL一意名を使用しているプログラムがCALL定数と同じ名称のプログラム名の規則を次に示します。

  • CALL一意名の自動解決でプログラム名が認識されたときは「プログラム名(AUTO)」と表示されます。

  • 一意名呼び出し対応付けファイルでプログラム名が認識されたときは「プログラム名(FILE)」と表示されます。

  • CALL一意名の自動解決と一意名呼び出し対応付けファイルでプログラム名が認識されたときは「プログラム名(AUTO)」と表示されます。

  • 定数指定のCALL文で指定しているプログラム名と,CALL一意名の認識機能で使用されているプログラム名が同じ名称の場合は,上記の規則で表示されます。

[呼出先プログラム名]

CALL文のプログラム名は,定数指定の場合は定数の値が表示されます。

一意名指定の場合は次のように表示されます。

  • CALL一意名の自動認識で呼び出し先プログラム名が解決できたとき

    「呼び出し先プログラム名(AUTO)」を表示します。

  • 一意名呼び出し対応付けファイル(idcファイル)で呼び出し先プログラム名が解決できたとき

    「呼び出し先プログラム名(FILE)」を表示します。

  • CALL一意名の自動認識と一意名呼び出し対応付けファイル(idcファイル)で呼び出し先プログラム名を解決できたとき

    「呼び出し先プログラム名(AUTO)」を表示します。

  • 呼び出し先プログラム名が解決できないとき

    「(一意名)」を表示します。

[プログラムコメント行の文字列]

[節コメント行の文字列]

[作成者]

COBOLソースファイル上に複数の半角空白がある場合,1つで表示されます。

[用途]

USAGE句の指定が次のように変換されます。

  • COMPUTATIONAL:COMP

  • COMPUTATIONAL-1:COMP-1

  • COMPUTATIONAL-2:COMP-2

  • COMPUTATIONAL-3:COMP-3

  • COMPUTATIONAL-4:COMP

  • COMP-4:COMP

  • COMPUTATIONAL-5:COMP-5

  • COMPUTATIONAL-X:COMP-X

  • PACKED-DECIMAL:COMP-3

  • BINARY:COMP

  • POINTER:ADDRESS

オブジェクト参照データ項目には「OBJECT REFERENCE」が表示されます。

OLEオブジェクト参照データ項目には「OBJECT REFERENCE OLE」が表示されます。

また,DISPLAY,NATIONALは表示されません。

上記以外は,USAGE句の指定がそのまま表示されます。

行数,行番号に関する項目

ソース解析情報のうち,行数と行番号に関する項目の説明を次の表に示します。

表7‒3 行数,行番号に関するソース解析情報の項目

項目

表示規則

[開始行番号]

[該当行]

[呼出行番号]

[行番号]

[使用行番号]

[終了行番号]

[節内行番号]

「行番号」はCOBOLの一連番号ではなく,COBOLソースファイルの行番号です。

[行数]

プログラム一覧やプログラム概要,各種の分布情報で出力する行数は,COPY文展開前のCOBOLソースファイルの行数です。そのため,行数はソース表示の情報と異なることがあります。