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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


1.1 COBOLソース解析とは

COBOLソース解析とは,COBOLプログラムを解析し,プログラムの構造や関係などの解析情報を出力して,プログラムを「見える化」する機能です。

これまで長期間にわたって稼働してきたシステムの場合,システムを改変しないまま稼働してきたため,担当者が不在のケースがあります。また,保守書を紛失し,プログラムの構造を調査する工数が掛かってしまうこともあります。

COBOLソース解析は,COBOL開発環境で使用しているCOBOLソースファイルをそのまま入力情報として利用して,構造がわからないCOBOLプログラムの解析結果を出力できます。

図1‒1 COBOLソース解析の概要

[図データ]

ポイント

COBOLソース解析を使用する前に,組み込みデータベースのセットアップが必要です。セットアップの手順については,マニュアル「COBOL2002 Professional製品 導入ガイド」を参照してください。

COBOLソース解析では,COBOLプログラムを解析した結果をソース解析情報として出力します。ソース解析情報を参照すれば,プログラム間の入出力,テーブル領域の共有などのCOBOL特有の処理がわかるので,COBOLプログラムの保守に役立ちます。

ソース解析情報には,HTMLファイル形式とCSVファイル形式があります。HTMLファイル形式は,リンクをクリックしデータの関係を確認できます。CSVファイル形式のソース解析情報は,Excelで参照または保守資料を作成する目的で使用できます。