easetupコマンド − 組み込みデータベースのセットアップ
セットアップした情報(ポート番号,組み込みデータベースのフォルダパス名)を確認するときは,ealsコマンドを実行してください。
形式
easetup 〔-p ポート番号〕 -d 組み込みデータベースのフォルダパス名 easetup -h
コマンド引数
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-p ポート番号
組み込みデータベースで使用するTCP/IPのポート番号を指定します。
指定できる値の範囲は,5001〜65535です。この範囲以外のポート番号を指定すると,エラーになります。
-pオプションを省略すると,デフォルト値 20411が仮定されます。
Windowsのservicesファイル(Windowsのインストール先ドライブ:¥Windows¥system32¥drivers¥etc¥services)ですでに指定しているポート番号を指定すると,エラーになります。ポート番号が重複した場合は,-pオプションに指定するポート番号を変更して,easetupコマンドを再実行してください。
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-d 組み込みデータベースのフォルダパス名
組み込みデータベースを作成するフォルダを絶対パスで指定します。組み込みデータベースで使用するデータはある程度の容量が必要になるため,Windowsをインストールしたディスク以外のディスクを指定することをお勧めします。
組み込みデータベースのフォルダパス名は,ドライブ名(「A」〜「Z」,「a」〜「z」の1文字+「:」)で始まり,「A」〜「Z」,「a」〜「z」,「0」〜「9」,「 」(空白),「_」(アンダスコア),「.」(ピリオド)とパスを区切る「¥」で構成される,110文字以内の半角文字列の絶対パスで指定してください。110文字を超えた場合はエラーになります。また,絶対パスで指定しないと,エラーになります。
指定したフォルダが存在する場合,このフォルダの下に組み込みデータベースが作成されます。
指定したフォルダがすでにほかの製品のデータベースとして使用されている場合は,エラーになります。指定したドライブの空き容量がセットアップで必要なファイル容量よりも小さい場合もエラーになります。
- 注意事項
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組み込みデータベースのフォルダは,easetupコマンドを実行する前に作成しておいてください。easetupコマンドの-dオプションに,存在しないフォルダパスを指定すると,自動的にフォルダが作成され,そのフォルダの下に組み込みデータベースが作成されます。-dオプションの入力誤りに注意してください。
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-h
コマンドのヘルプを表示するときに指定します。
-hオプションは必ず単独で指定し,ほかのオプションと一緒に指定しないでください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了しました。 |
上記以外 |
エラーが発生しました。エラーの内容はイベントログに出力されます。 エラーメッセージについては,「5.5 DBユティリティのメッセージ」を参照してください。 |
注意
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easetupコマンドの実行中にエラーが発生した場合は,アンセットアップしてください。アンセットアップは,eaunsetupコマンドを実行します。その後,エラー要因を取り除いてから,easetupコマンドを再実行してください。
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すでにeasetupコマンドを実行したWindowsマシンでeasetupコマンドを再実行すると,組み込みデータベースのフォルダパス名を変更してもエラーになります。
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組み込みデータベースのフォルダパス名には,ローカルドライブを指定してください。ネットワークドライブのパス名を指定すると,エラーになります。
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組み込みデータベースのフォルダパス名に,存在しないフォルダのパス名,または書き込みができないフォルダのパス名を指定すると,エラーになります。
実行例
ポート番号:20411
組み込みデータベースのフォルダパス名:D:¥COBOL Analyzer¥DB
> easetup -p 20411 -d "D:\COBOL Analyzer\DB" 組み込みデータベースのセットアップ処理実行中です。 組み込みデータベースのセットアップ処理が終了するまでに数分以上かかることがあります。 コマンドを実行している間は,Ctrl+Cキーなどで外部から停止しないでください。 組み込みデータベースのセットアップ処理を完了しました。 >