36.3.1 データ領域ダンプリストの内容
- 〈この項の構成〉
(1) データ領域ダンプの出力条件
データ領域ダンプの出力の対象となるプログラムを次に示します。
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1回以上実行され,かつ,異常終了の時点,またはCBLDATADUMPサービスルーチン実行の時点で,CANCEL文で取り消されていないプログラム
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1回以上実行された利用者定義関数
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異常終了した時点,またはCBLDATADUMPサービスルーチン実行の時点で動作中のメソッド
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異常終了したメソッド,またはCBLDATADUMPサービスルーチン実行時に動作中のメソッドを含むクラス
(2) 出力される内容
データ領域ダンプリストに出力される情報を次に示します。
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異常終了したプログラム,またはCBLDATADUMPサービスルーチンを呼び出すプログラムが実行されるまでに1度以上実行されたCOBOLプログラム名※1と,定義されているデータの内容※2
- 注※1
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プログラムの名称には,プログラムの種類によって次のどれかが表示されます。
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関数名
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クラス名/メソッド名
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プログラム名
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- 注※2
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実行が終了したプログラムの局所場所節(LOCAL-STORAGE SECTION)は出力されない
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実行が終了したINITIAL属性プログラムの作業場所節(WORKING-STORAGE SECTION)は出力されない。
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EXTERNAL句を指定したファイル名とレコード領域の内容
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EXTERNAL句を指定したデータ名とデータの内容
EXTERNAL指定のファイル名およびデータ名は,外部属性を持ち,COBOL実行単位内で一つの領域を共用するため,特定のプログラムには所属しません。このため,EXTERNAL句を指定したファイル名とレコード領域およびEXTERNAL句を指定したデータ名とデータの内容は,定義されたプログラムのコンパイラオプション※指定の有無に関わらず表示されます。ただし,コンパイラオプション※を指定したプログラムが一つも実行されていない場合,EXTERNAL句を指定したファイル名とレコード領域およびEXTERNAL句を指定したデータ名とデータの内容は表示されません。
- 注※
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コンパイラオプションは次のいずれかです。
-DebugInf, -DebugInf,Trace,-DebugCompati,-DebugData,-TDInf,-CVInf,-DebugRange
これらのリストは,それぞれの領域の先頭を0としたデータの相対的な位置と内容をダンプ形式で出力したものです。
(3) 出力例
(a) プログラムで定義されたデータ領域の出力例
- 注
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同一内容の行が続く場合は,「LINE(S)位置 SAME AS ABOVE」が表示されます。
このリスト中のプログラム名は,PROGRAM-ID段落に書かれたプログラム名です。
(b) EXTERNAL句を指定したファイルのレコード領域の出力例
このリスト中のファイル名は,SELECTの直後に書かれたファイル名です。
(c) EXTERNAL句を指定したデータ領域の出力例
このリスト中のデータ名は,EXTERNAL句を指定した01レベルのデータ名を示します。位置と内容の部分は,データの先頭を0とした相対的な位置と内容をダンプ形式で示したものです。