COBOL2002 操作ガイド


16.2.2 シミュレーション情報

〈この項の構成〉

(1) 注釈行(シミュレーション情報の開始)

形式

[図データ]

機能

シミュレーションのTDコマンドの設定開始を表示します。

生成条件

シミュレーション情報を含むTDコマンド格納ファイルには必ず生成されます。

(2) 注釈行(主プログラム)

形式

[図データ]

機能

主プログラムシミュレーションの設定開始を表示します。

生成条件

-SimMainオプションを指定したプログラムに対して生成されます。

(3) SIMULATE MAINコマンド

形式

[図データ]

機能

主プログラムをシミュレーションします。

生成条件

-SimMainオプションを指定したプログラムに対して生成されます。USING指定があるときは,データ値が設定されます。なお,USING指定があるとき生成されるASSIGN DATAコマンドは,指定された左側の引数から生成されます。

設定されるデータ値については,「16.2.3 データ設定値」を参照してください。

(4) 注釈行(副プログラム)

形式

[図データ]

機能

副プログラムシミュレーションの設定開始を表示します。

生成条件

-SimSubオプションを指定したプログラムを定数指定のCALL文で呼び出しているときに生成されます。

注意事項

-SimIdentオプションを指定した場合,一意名指定のCALL文に対する注釈行(副プログラム)は,生成されません。

(5) SIMULATE SUBコマンド

形式

[図データ]

機能

呼び出されるプログラムをシミュレーションします。

生成条件

-SimSubオプションを指定した最外側のプログラムを定数指定のCALL文で呼び出しているときに生成されます。

CALL文のUSING指定があるときは,データ名の内容を表示します。なお,USING指定があるとき生成されるDISPLAY DATAコマンドは,指定された左側の引数から生成されます。また,CALL文のRETURNING指定があるときは,データ値を設定します。このとき生成する記号名は,文字列"PARM"に8けたの1から始まる数字を付加したものとします。また,設定されるデータ値については,「16.2.3 データ設定値」を参照してください。

注意事項

-SimIdentオプションを指定した場合,一意名指定のCALL文に対するSIMULATE SUBコマンドは,生成されません。-SimIdentオプションを指定して副プログラムシミュレーションをする場合は,一意名指定のCALL文で呼び出す副プログラム名に対するSIMULATE SUBコマンドを,TDコマンド格納ファイルに定義して使用してください。

(6) 注釈行(ファイル)

形式

[図データ]

機能

ファイルシミュレーションの設定開始を表示します。

生成条件

ファイルに対してOPEN文のあるときに生成されます。

(7) SIMULATE FILEコマンド(INPUT/IOモード)

形式

[図データ]

機能

OPEN INPUTまたはOPEN I-Oモードで開かれた入出力ファイルに対するシミュレーションをします。

1回目のシミュレーションでデータを設定し,2回目以降のシミュレーションでファイル終了シミュレーションまたは無効キーシミュレーションをします。

生成条件

FD項で定義したファイルがOPEN INPUTモードで開かれたときはSIMULATE FILE 〜 OPENMODE(INPUT)が生成されます。OPEN I-Oモードで開かれたときはSIMULATE FILE 〜 OPENMODE(IO)コマンドが生成されます。

修飾対象がファクトリ定義のデータ部で定義されているときは#FACTORYで,インスタンス定義のデータ部で定義されているときは#OBJECTで,関数定義のデータ部で定義されているときは#FUNCTIONで修飾されます。

また,順アクセスのファイルにはGO ENDが,乱アクセス,動的アクセスのファイルにはGO INVALIDが設定されます。

(8) SIMULATE FILEコマンド(OUTPUT/EXTENDモード)

形式

[図データ]

機能

OPEN OUTPUTまたはOPEN EXTENDモードで開かれた出力ファイルに対するシミュレーションをします。

生成条件

FD項で定義したファイルがOPEN OUTPUTモードで開かれたときはSIMULATE FILE 〜 OPENMODE(OUTPUT)コマンドが生成されます。OPEN EXTENDモードで開かれたときはSIMULATE FILE 〜 OPENMODE(EXTEND)コマンドが生成されます。

修飾対象がファクトリ定義のデータ部で定義されているときは#FACTORYで,インスタンス定義のデータ部で定義されているときは#OBJECTで,関数定義のデータ部で定義されているときは#FUNCTIONで修飾されます。

(9) 注釈行(シミュレーション情報の終了)

形式
>***        SIMULATE SUB COMMAND ENDED        ***
機能

ファイルシミュレーションのTDコマンドの終了を表示します。

生成条件

シミュレーション情報を含むTDコマンド格納ファイルには必ず生成されます。