16.2.1 中断点情報
- 〈この項の構成〉
(2) SET QUALIFICATIONコマンド
- 形式
- 機能
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このTDコマンド以降に指定するTDコマンドを最外側のプログラム名,クラス名または関数名で修飾します。内側のプログラム,メソッドについては生成されません。このため,以降のTDコマンドで内部プログラムやメソッドのデータ名や節名を参照するときは,内側のプログラム名,メソッド名による修飾が必要となります。
- 生成条件
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tdiファイル上では,最外側のプログラムのSET BREAKコマンドの前ごとに生成されます。
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tdsファイル上では,複数の最外側のプログラムがあるときだけシミュレーションTDコマンドの前ごとに生成されます。
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(3) #INCLUDEコマンド
- 形式
#INCLUDE INFILE('ファイル名') NOMESSAGE
- 機能
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ファイル名で示すシミュレーション情報のTDコマンド格納ファイルを入力します。
- 生成条件
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SET BREAKコマンドのあとに生成されます。環境変数CBLPIDIRが指定されている場合,環境変数で指定したフォルダ名がファイル名に付けられます。
(4) SET BREAKコマンド(節名)
- 形式
- 機能
-
プログラムが実行中に一時停止する中断点を指定します。GOコマンドがあるので,実行のトレース情報を知るのに役立ちます。
- 生成条件
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プログラム内で一意となる節名があるときに生成されます。
入れ子のプログラムのときは内側のプログラム名で修飾します。
(5) SET BREAKコマンド(文)
- 形式
SET BREAK STATEMENT(xxxxxxx〔.n〕) DO GO ENDDO
- 機能
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プログラムが実行中に一時停止する中断点を指定します。GOコマンドによって,実行のトレース情報を参照できます。
- 生成条件
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条件文(IF文,EVALUATE文,PERFORM文,SEARCH文,および条件指定のある文)または出口文(GOBACK文,EXIT PROGRAM文,EXIT METHOD文,EXIT FUNCTION文,およびSTOP RUN文)のある行に対して生成されます。
文番号(xxxxxxx)は常に7けたとし,7けたに満たない場合は前に0を入れます。
条件文や出口文が1行に2文以上ある場合,2文目からは行番号に位置番号(.2,.3,……)が付きます。
(6) 注釈行(中断点情報の終了)
- 形式
*>** SET BREAK TD COMMAND ENDED ***
- 機能
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中断点情報のTDコマンドの設定終了を表示します。
- 生成条件
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中断点情報TDコマンド格納ファイルには,最外側のプログラムごとに必ず生成されます。
(7) SET BREAKコマンド(プログラム名)
- 形式
- 機能
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最外側のプログラム,メソッドまたは関数の実行を開始する入口点を指定します。また,USINGで指定されたデータに対してASSIGN DATAコマンドでデータ値を設定します。設定するデータ値については,「16.2.3 データ設定値」を参照してください。
- 生成条件
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最外側のプログラム,メソッドまたは関数のPROCEDURE DIVISIONに対して生成されます。
"ASSIGN DATA(データ名) VALUE(データ値)"は,USING指定があるときに生成されます。なお,ASSIGN DATAコマンドは,USINGに指定された左側の引数から生成されます。
"GO"は,最後のプログラムにだけ生成されます。また,"COVERAGE"は,-CVInfオプションを指定してコンパイルしたときだけ生成されます。