COBOL2002 操作ガイド


12.1 TDコマンドの指定方法

〈この節の構成〉

(1) TDコマンドの形式

TDコマンドは次の形式で指定します。TDコマンド名とオペランド,オペランドとオペランドの間は,一つ以上の空白,またはタブを記述します。

形式

TDコマンド名 必須オペランド 〔 任意オペランド ・・・ 〕

指定する内容
TDコマンド名

テストデバッグの操作を示す,TDコマンドを指定します。TDコマンドの種類については,「12.3 TDコマンドの一覧」を参照してください。

必須オペランド

TDコマンドの操作対象や詳細を指定します。必須オペランドは決められた順で必ず指定します。重複して指定することはできません。

任意オペランド

TDコマンドの操作対象や詳細を指定します。任意オペランドは省略できます。指定順序は任意です。

同一オペランドのグループに属し,効果が背反するオペランドを重複して指定した場合は,最後に指定したものが有効になります。

(2) TDコマンドの行

一つのTDコマンドを,複数の行にわたって記述できます。1行に記述できるTDコマンドおよび注釈の長さは,11,264バイト以内です。

(3) 空白と括弧を含む文字列の指定方法

空白と括弧を文字列に使用する場合は,アポストロフィ(')またはダブルコーテーション(")で囲みます。アポストロフィ(')またはダブルコーテーション(")で,2行にわたる文字列を囲むことはできません。アポストロフィ(')またはダブルコーテーション(")で囲んだ文字列を使用できる文字列には,次のものがあります。

アポストロフィ(')で囲んだ文字列の中にアポストロフィ(')を指定する場合は,連続した2文字のアポストロフィ(')で指定します。ダブルコーテーション(")で囲んだ文字列の中にダブルコーテーション(")を指定する場合は,連続した2文字のダブルコーテーション(")で指定します。

使用例

ファイル名DON'TのTDコマンド格納ファイルを入力します。

#INCLUDE INFILE('DON''T')

(4) 英大文字と英小文字,英数字文字と拡張文字を区別しての文字列の指定方法

#OPTIONコマンドが有効にならないように文字列を指定する場合は,アポストロフィ(')またはダブルコーテーション(")で囲みます。アポストロフィ(')またはダブルコーテーション(")で,2行にわたる文字列を囲むことはできません。

アポストロフィ(')またはダブルコーテーション(")で囲んだ文字列を使用できる文字列は,「(3) 空白と括弧を含む文字列の指定方法」を参照してください。

(5) 注釈

「*>」から行の終わりまでを注釈とします。

使用例

[図データ]

(6) 等価規則

TDコマンド名とオペランドの補助語で使用する#は,等価規則に関係なく必ず英数字文字で指定しなければなりません。その他のオペランドには,等価規則が適用されます。

等価規則の詳細については,「9.2.9 テストデバッグのための設定」の「(3) 入力する文字の扱い(等価規則)」を参照してください。