COBOL2002 操作ガイド


1.9.4 CSVファイルのセクションの形式

各セクションについて説明します。

注意

編集できない属性は,開発マネージャが生成した内容をそのまま使用してください。編集できる属性についても,開発マネージャが生成した内容をそのまま使用するか,別の正しい値を指定してください。

出力例(指定例)の属性値にある△は,半角空白を示します。

〈この項の構成〉

(1) ProjectMasterInfセクション

ProjectMasterInfセクションには,プロジェクトマスタの情報を定義します。ProjectMasterInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値

CSV編集

CSVファイル形式バージョン

1 ※1

×

開発マネージャ識別子

32bit/64bit ※2

プロジェクトマスタ名

プロジェクトマスタの名前 ※3

プロジェクトマスタフォルダ名

プロジェクトマスタの絶対パス ※3

作業中プロジェクト

作業中プロジェクトの名前

(凡例)

◎:編集できます。指定が必要な属性です。省略できません。

×:編集できません。CSVファイルに出力した値のままにしてください。

注※1

CSVファイルの形式のバージョンが出力されます。

注※2

Windows(x86) COBOL2002の開発マネージャでは「32bit」,Windows(x64) COBOL2002の開発マネージャでは「64bit」と出力されます。

注※3

CSVファイルの入力時に,プロジェクトマスタフォルダ名の属性値とプロジェクトマスタ名の属性値に基づいてプロジェクトマスタファイル(.hmf)を作成して保存します。すでに同名のファイルが存在する場合は,上書きしてよいかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。

(例)

プロジェクトマスタフォルダ名がD:¥ProjectMaster1Folder1,プロジェクトマスタ名がProjectMaster1のとき,「D:¥ProjectMaster1Folder1¥ProjectMaster1.hmf」が作成されます。

開発マネージャによる出力例(指定例)

[図データ]

(2) ProjectRelationInfセクション

ProjectRelationInfセクションには,プロジェクト間の依存関係の情報を定義します。ProjectRelationInfセクションには,次に示すエントリ行を複数個指定できます。ProjectRelationInfセクションを省略すると,登録されているプロジェクトすべてが最上位のプロジェクト(階層1)として設定されます。

ProjectRelationInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値1

属性値2

CSV編集

階層

階層の深さ

プロジェクト名

(凡例)

◎:編集できます。指定が必要な属性です。省略できません。

開発マネージャによる出力例(指定例)

次に示すように,Project1とProject3が最上位のプロジェクトで,Project1がProject2に依存する関係の場合の出力例(指定例)を次に示します。

[図データ]

[図データ]

(3) ProfileInfセクション

ProfileInfセクションには,実行に関する情報を定義します。[実行]メニューから[実行]ダイアログボックスを表示したときに,デフォルトで表示される情報です。ただし,作業中のプロジェクトを変更したタイミングでクリアされます。

ProfileInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値

CSV編集

実行対象プロジェクト

実行の対象となったプロジェクト名

実行可能ファイル名※1

実行可能ファイルの絶対パス

作業フォルダ ※2

ユーザが指定したフォルダ

引数 ※3

ユーザが指定した引数

(凡例)

◎:編集できます。指定が必要な属性です。省略できません。

○:編集できます。指定が任意の属性です。省略できます。

注※1

実行可能ファイル名が指定されている場合に出力されます。

注※2

実行時の作業フォルダが指定されている場合に出力されます。

注※3

実行時の引数が指定されている場合に出力されます。

開発マネージャによる出力例(指定例)

[図データ]

(4) RegisterInfセクション

RegisterInfセクションには,仮依存ファイルの情報を定義します。RegisterInfセクションには,エントリ行を複数個指定できます。

RegisterInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値1

属性値2

CSV編集

グループ指定開始 ※1

グループ名

-

グループ指定終了 ※1

グループ名

-

仮依存ファイル

仮依存ファイルの絶対パス

ファイルの種別 ※2

(凡例)

-:該当の値はありません。

◎:編集できます。指定が必要な属性です。省略できません。

○:編集できます。指定が任意の属性です。省略できます。

注※1

グループ指定開始とグループ指定終了で指定されている場合はグループ内のファイルであり,単独で指定されている場合はグループと同レベルのファイルを示します。

注※2

ファイルの種別については,「1.9.6 CSVファイルに指定できるファイルの種別」を参照してください。

開発マネージャによる出力例(指定例)

次のように仮依存ファイルを登録する場合の出力例(指定例)を次に示します。

[図データ]

[図データ]

(5) ProjectInfセクション

ProjectInfセクションは,プロジェクト情報を定義します。

ProjectInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値1

属性値2

CSV編集

プロジェクト名

プロジェクト名

-

最終生成物の有無

最終生成物が存在するかどうか[0/1]※1

-

最終生成物の種別 ※2

最終生成ファイルの種別 ※3

-

最終生成物フォルダ名 ※2

最終生成ファイルを作成するフォルダの絶対パス

-

最終生成物名称 ※2

最終生成ファイル名

-

プロジェクトの種別

COBOLプロジェクト

-

×

プロジェクトフォルダ名

プロジェクトフォルダの絶対パス

-

プロジェクト作業フォルダ名 ※4

プロジェクト作業フォルダの絶対パス

-

コメント ※5

コメント

-

リンク必須

リンケージが必要かどうか[0/1]※6

-

ビルド必須

ビルドが必要かどうか[0/1]※7

-

ユーザ定義コンパイラオプション文字列 ※8

ユーザ定義コンパイラオプション文字列

-

ユーザ定義リンカオプション文字列 ※8

ユーザ定義リンカオプション文字列

-

ユーザ定義環境変数 ※8 ※9

環境変数名

環境変数の値

(凡例)

-:該当の値はありません。

◎:編集できます。指定が必要な属性です。省略できません。

○:編集できます。指定が任意の属性です。省略できます。

×:編集できません。CSVファイルに出力した値のままにしてください。

注※1

最終生成物が存在する場合は1,存在しない場合は0が出力されます。

注※2

最終生成物が存在しない場合は,このエントリ行は出力されません。

注※3

最終生成ファイルの種別については,「1.9.6 CSVファイルに指定できるファイルの種別」を参照してください。

注※4

プロジェクトフォルダと作業フォルダが同じ場合でも,このエントリ行は出力されます。

注※5

コメントが設定されている場合に出力されます。

注※6

リンケージが必要な場合は1,不要な場合は0が出力されます。プロジェクトで設定したリンカオプションを変更したときは,1が出力されます。

注※7

ビルド(登録されているソースファイルのコンパイルとリンク)が必要な場合は1,ビルドが不要な場合は0が出力されます。プロジェクト設定のコンパイラオプションまたは環境変数を変更したときは,1が出力されます。

注※8

ユーザ設定タブで設定されている場合に出力されます。

注※9

このエントリ行は,複数個指定できます。

ProjectInfセクション中に定義されるセクション一覧を次に示します。

セクション名

説明

OptionDataInf

オプション情報

EnvironmentDataInf

環境変数情報

FileInf

プロジェクトに登録されているファイル情報

開発マネージャによる出力例(指定例)

次に示す設定の場合の出力例(指定例)を次に示します。

プロジェクトのプロパティ(概要)

[図データ]

プロジェクトのプロパティ(コメント)

[図データ]

プロジェクト設定内容

[図データ]

[図データ]

(6) FileInfセクション

FileInfセクションは,ファイル情報を定義します。

FileInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値1

属性値2

CSV編集

ファイルタイプ

ソースファイル/依存ファイル/出力ファイル/関連ファイル ※1

-

ファイルの種別

ファイルの種別 ※2

-

ファイルフォルダ名

ファイルフォルダの絶対パス

-

ファイル名

ファイル名

-

自動登録

一般ファイルとして登録されたかどうか[0/1] ※3

-

×

削除可能

ユーザによる削除が可能かどうか[0/1] ※4

-

×

リンクファイル ※5

ソースとしても登録が必要な出力ファイルかどうか[0/1] ※5

-

×

コメント ※6

コメント

-

コンパイル必須

コンパイルが必要かどうか[0/1] ※7

-

ユーザ定義コンパイラオプション文字列 ※8

ユーザ定義コンパイラオプション文字列

-

ユーザ定義環境変数 ※8 ※9

環境変数名

環境変数の値

チェックアウト中

チェックアウトされているかどうか[0/1]※10

-

(凡例)

-:該当の値はありません。

◎:編集できます。指定が必要な属性です。省略できません。

○:編集できます。指定が任意の属性です。省略できます。

×:編集できません。CSVファイルに出力した値のままにしてください。

注※1

ソースファイルの情報の場合は「ソースファイル」,依存ファイルの情報の場合は「依存ファイル」,出力ファイルの情報の場合は「出力ファイル」,関連ファイルの情報の場合は「関連ファイル」と出力されます。

依存ファイル,出力ファイル,関連ファイルの場合は,直前に定義されているソースファイルのFileInfセクションとの関係を示します。FileInfセクションが出力ファイルの場合で,直前にソースファイルのFileInfセクションが定義されていなければ,プロジェクトのメイン以外の最終生成物であることを示します。

注※2

ファイルの種別については,「1.9.6 CSVファイルに指定できるファイルの種別」を参照してください。

注※3

開発マネージャで扱うファイル種別以外のファイルが一般ファイルとして強制的に登録された場合は1,それ以外のファイルの場合は0が出力されます。ファイルタイプがソースファイルのときだけ出力します。ほかのファイルタイプのときには,指定されていても値を無視します。

注※4

ユーザが削除できる場合は1,できない場合は0が出力されます。

ユーザによって登録されたものは削除可能です。

注※5

ファイルタイプが出力ファイルのときだけ出力されます。ほかのファイルタイプのときは,指定されていても無視されます。COBOLソースファイルとしても登録されなければならないファイルの場合は1,登録されていなくてよいファイルの場合は0が出力されます。

注※6

コメントが設定されている場合に出力されます。

注※7

コンパイルが必要な場合は1,不要な場合は0が出力されます。ファイルを追加したとき,またはコンパイラオプションか環境変数を変更したときは,1が出力されます。ファイルタイプがソースファイルのときだけ出力されます。ほかのファイルタイプのときは,指定していても無視されます。

注※8

ユーザ設定タブで設定されている場合に出力されます。

注※9

このエントリ行は,複数個指定できます。

注※10

チェックアウトされている場合は1,チェックアウトされていない場合は0が出力されます。ファイルタイプがソースファイルまたは依存ファイルのときに出力されます。ファイルタイプが出力ファイルのときは,指定していても無視されます。

FileInfセクション中に定義されるセクション一覧を次に示します。

セクション名

説明

OptionDataInf

オプション情報

EnvironmentDataInf

環境変数情報

開発マネージャによる出力例(指定例)

[図データ]

(7) OptionDataInfセクション

OptionDataInfセクションは,プロジェクトまたはファイルのオプション情報を定義します。OptionDataInfセクションの指定がない場合は,オプションの指定がないものとして扱われます。

プロジェクトのOptionDataInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値1

属性値2

属性値3以降

CSV編集

プロジェクトの種類

プロジェクトの種類 ※1

-

-

開発マネージャ固有オプション ※2

表示文字列

[,引数[[,引数]...]] ※3

-

オプション ※4 ※5

指定順序 ※6

表示文字列 ※7

[,引数[[,引数]...]] ※3

ファイルのOptionDataInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

属性名

属性値1

属性値2

属性値3以降

CSV編集

オプション ※4 ※5

指定順序 ※6

表示文字列 ※7

[,引数[[,引数]...]] ※3

開発マネージャ固有オプション ※8

表示文字列

-

-

プロジェクトマスタのOptionDataInfセクションに記述するエントリの詳細を次に示します。

属性名

属性値1

属性値2

属性値3以降

CSV編集

開発マネージャ固有オプション ※2

表示文字列

[,引数[[,引数]...]] ※3

-

(凡例)

-:該当の値はありません。

◎:編集できます。指定が必要な属性です。省略できません。

○:編集できます。指定が任意の属性です。省略できます。

注※1

プロジェクトの種類については,「1.9.5 CSVファイルに指定できるプロジェクトの種類」を参照してください。

注※2

開発マネージャ固有オプションの指定に応じて,次に示す情報が出力されます。

プロジェクトのオプション
  • メインファイルが指定されているときは「メインファイル指定情報」

  • ライブラリが指定されているときは「ライブラリ指定情報」

  • オプション「リンケージ処理を行わない」が指定されているときは「リンケージ処理対象外」

  • Windows(x64) COBOL2002の開発マネージャで作成した場合は「64bitプログラム指定情報」

プロジェクトマスタのオプション/プロジェクトのオプション
  • 「データ影響波及分析用のデータベースを作成する」が指定されているときは「データ影響波及分析用データベース作成情報」

  • 「サブシステム名の指定」が指定されているときは「サブシステム名指定情報」

  • 「一意名呼び出し対応付けファイルの指定」が指定されているときは「一意名呼び出し対応付けファイル指定情報」

  • 「データ領域番号の指定」が指定されているときは「データ領域番号の指定情報」

注※3

オプションの引数が,属性値2以降に出力されます。引数がない場合は出力されません。引数と引数の間はコンマ(, )で区切られます。

注※4

このエントリ行は,複数個指定できます。

注※5

表示文字列のアルファベットの昇順で出力されます。

注※6

コンパイラに渡されるオプションの順序が出力されます。サブオプションの指定順序は出力されません。同一オプションを異なる指定順序で指定した場合,あとに指定した順序が有効になります。

注※7

オプションの表示文字列を出力するとき,文字列の先頭にアポストロフィ(')が付いて,文字列をダブルコーテーション(")で囲んで出力されます。詳細は「1.9.2 CSVファイル編集時の規則」を参照してください。

注※8

メインファイルに指定されている場合に出力します。メインファイルに指定するファイルを変更するときは,ファイルのOptionDataInfセクションに指定するエントリの指定も変更してください。

  • System指定メインプログラムのメインファイルに指定されているときは,「"'-Main,System"」を出力します。

  • V3指定メインプログラムのメインファイルに指定されているときは,「"'-Main,V3"」を出力します。

開発マネージャによる出力例と指定例

[図データ]

(8) EnvironmentDataInfセクション

EnvironmentDataInfセクションは,プロジェクトまたはファイルの環境変数情報を定義します。EnvironmentDataInfセクションの指定がない場合には,環境変数の指定がないものとして扱われます。

EnvironmentDataInfセクションに指定するエントリ行の詳細を次に示します。

定義値の数がない形式

属性名

属性値1

属性値2以降

CSV編集

環境変数 ※1

表示文字列

定義値[[,定義値]...] ※2

定義値の数がある形式

属性名

属性値1

属性値2

属性値3

属性値4以降

CSV編集

環境変数 ※1

表示文字列

ユーザ定義の環境変数名

定義値の数※3

定義値[[,定義値]...][,ユーザ定義の環境変数名,定義値の数,定義値[[,定義値]...]] ※3

(凡例)

○:編集できます。指定が任意の属性です。省略できます。

注※1

エントリ行は,複数個指定できます。

注※2

属性値2以降に定義値が出力されます。定義値と定義値の間はコンマ(, )で区切られます。

注※3

環境変数名を定義する環境変数で,定義値が可変個のものは,定義値の数が出力されます。このとき,定義値は属性値4以降に出力されます。定義値と定義値の間はコンマ(, )で区切られます。

開発マネージャによる出力例(指定例)

[図データ]