Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager メッセージ


2.6 ファイル転送とコマンドのリモート実行時に出力するメッセージの原因コード

ファイル転送とコマンドのリモート実行時に出力するメッセージの原因コードを次の表に示します。

表2‒3 原因コード,発生理由,対処方法一覧(各OS共通)

原因コード

発生理由

対処方法

P_RemoCon.001

null指定不可の参照型引数に対して,引数にnullを指定しました。

引数に値を設定し,再度実行してください。

P_RemoCon.002

引数に指定範囲外の値を設定しました。

引数の値を指定可能範囲内に設定し,再度実行してください。

P_RemoCon.003

排他ロック機能のlockメソッドで,多重ロックを取得しようとしました。

lockメソッドを実行する前に,unLockメソッドを実行してほかのロックを解除してください。

P_RemoCon.004

排他ロック機能のlockメソッドで,排他ロックが取得できないためタイムアウトしました。

  • しばらくたってから再度実行してください。

  • csd.propertiesのuoc.timer.lockの値を見直してください。

P_RemoCon.005

ファイルの転送に失敗しました。

  • 転送先ディレクトリに書き込み権限を付けて,再度実行してください。

  • 転送先に十分な空き容量を確保し,再度実行してください。

  • 転送先に,異種同名ファイル/フォルダがある場合,削除または移動してから再度実行してください。

  • 転送先パスを見直し,再度実行してください。

P_RemoCon.006

ファイルの取得に失敗しました。

  • リモートホスト上の管理共有(ADMIN$)ディレクトリ以下に書き込み権限を付けて,再度実行してください。

  • リモートホスト上の管理共有(ADMIN$)ディレクトリを持つドライブに,取得しようとするファイル/フォルダの容量以上の空き容量を確保し,再度実行してください。

  • 取得するファイル/フォルダに読み取り権限を付けて,再度実行してください。

  • 取得元パスを見直し,再度実行してください。

P_RemoCon.007

一時ディレクトリの作成に失敗しました。

リモートホスト(Windows)上の管理共有(ADMIN$)ディレクトリ以下に書き込み権限を付けて,再度実行してください。

表2‒4 原因コード,発生理由,対処方法一覧(Linux)

原因コード

発生理由

対処方法

P_LinSSH.001

入出力処理にエラーが発生しました。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

  • 認証情報に誤りがある場合は訂正して,再度実行してください。

  • リモートホストに正しいアカウントを作成して,再度実行してください。

  • セッション再確立回数および,セッション再確立間隔を見直し,再度実行してください。

  • 転送先のアカウントおよびファイルディレクトリに正しい権限を付けて,再度実行してください。

P_LinSSH.002

タイムアウトが発生しました。

  • csd.propertiesのuoc.timer.middlesetupの値を見直してください。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

表2‒5 原因コード,発生理由,対処方法一覧(Windows)

原因コード

発生理由

対処方法

P_WinCOM.001

リモートホストへの接続に失敗しました。

リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

P_WinCOM.002

リモートホストへのログインに失敗しました。

認証情報に誤りがある場合は訂正し,再度実行してください。

P_WinCOM.004

ファイル転送およびコマンドのリモート実行に必要なサービスがすでに登録されています。

以前に実行した際に登録したサービスがリモートホスト上に残っているおそれがあります。次のサービスが存在する場合は,サービスを削除し,再度実行してください。

  • "uCSD CMALib Launcher"

P_WinCOM.005

ファイル転送およびコマンドのリモート実行に必要なライブラリがローカルホストに存在しません。

ISCMのインストールを再度実行し,修復してから,再度実行してください。

P_WinCOM.006

リモートホスト上の,管理共有(ADMIN$)ディレクトリ\Hitachi\CMALib\uCSD\launcherディレクトリの作成に失敗しました。

  • 以前に実行した際に生成したプロセスがリモートホスト上に残っているおそれがあります。次のプロセスが起動している場合は,プロセスを停止し,再度実行してください。

    "CmaWinComLauncher.exe"

  • リモートホスト上の管理共有フォルダ(ADMIN$)以下に書き込み権限を付けて,再度実行してください。

P_WinCOM.007

ファイル転送およびコマンドのリモート実行に必要なファイルの転送に失敗しました。

  • リモートホスト上の管理共有フォルダ(ADMIN$)以下に書き込み権限を付けて,再度実行してください。

  • リモートホストの空きディスク容量を確保し,再度実行してください。

P_WinCOM.008

ファイル転送およびコマンドのリモート実行に必要なサービスの登録に失敗しました。

リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

P_WinCOM.010

管理共有への再接続に成功したが,再度管理共有への接続がなくなっています。

  • 「リモートホストへのセッション再確立回数」と「セッション再確立間隔」の値を見直してください。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。※1,※2

P_WinCOM.011

名前付きパイプ接続ができません。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

  • リモートホスト側の139番ポートの通信を許可し,再度実行してください。

P_WinCOM.013

ファイル転送に失敗しました。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

  • リモートホスト上の管理共有フォルダ(ADMIN$)以下に書き込み権限を付けて,再度実行してください。

  • リモートホストの空きディスク容量を確保し,再度実行してください。

P_WinCOM.014

ファイル/フォルダが絶対パスではありません。

絶対パスを指定し,再度実行してください。

P_WinCOM.016

コマンド実行に失敗しました。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

  • リモートホストにコマンドが存在することを確認してください。

  • コマンドに実行権限を付けて,再度実行してください。

  • コマンドの実行に必要なメモリ,空きディスク容量を確保し,再度実行してください。

P_WinCOM.017

コマンド実行状態の取得に失敗しました。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

  • リモートホストにコマンドが存在することを確認してください。

P_WinCOM.019

その他エラー

保守員に連絡してください。

P_WinCOM.022

同時実行可能なプロセス上限数に達しました。

しばらくたってから再度実行してください。

P_WinCOM.024

ファイル転送およびコマンドのリモート実行に必要なファイルの削除に失敗しました。

リモートホスト上の管理共有フォルダ(ADMIN$)以下に削除権限を付けて,再度実行してください。※1,※2

P_WinCOM.025

ファイル転送およびコマンドのリモート実行に必要なサービスの登録解除に失敗しました。

リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

P_WinCOM.026

homeフォルダの作成に失敗しました。

格納先フォルダの作成に失敗しました。

リモートホスト上の管理共有フォルダ(ADMIN$)以下に書き込み権限を付けて,再度実行してください。

P_WinCOM.027

リモートホストへログインしたアカウントが管理者権限を持っていません。

  • 認証情報に誤りがある場合は訂正し,再度実行してください。※1

  • リモートホストのアカウントに管理者権限を付けて,再度実行してください。※1

P_WinCOM.028

リモートホスト上のプロセスからの応答受信待ちでタイムアウトが発生しました。

リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

P_WinCOM.029

ファイル転送およびコマンドのリモート実行に必要なサービスの開始に失敗しました。

  • リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

  • 不要なプログラムを終了させるなどして,空きメモリ量を増やしてから,再度実行してください。

P_WinCOM.030

リモートホストに管理共有が存在しません。

リモートホストの管理共有設定を行い,再度実行してください。※1,※2

P_WinCOM.037

格納先フォルダ名が長過ぎます。

フォルダ名の長さを見直し,再度実行してください。

P_WinCOM.038

homeフォルダ内に,格納先フォルダに指定したものと同一名称のファイルが存在するため,格納先フォルダが作成できません。

  • フォルダ名を変更し再度実行してください。

  • 同一名称のファイルが不要であれば削除してください。

P_WinCOM.039

ファイル転送およびコマンドのリモート実行のために生成するプロセスの起動確認に失敗しました。

リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

P_WinCOM.040

処理をするのに十分な空きメモリがありません。

不要なプログラムを終了させるなどして,空きメモリを増やしてから再実行してください。

P_WinCOM.041

ファイル転送およびコマンドのリモート実行のために生成するプロセスへの要求送信に失敗しました。

ローカルホスト・リモートホストが通信可能な状態にして,再度実行してください。

P_WinCOM.042

ファイル転送およびコマンドのリモート実行のために生成するプロセスからの応答受信に失敗しました。

ローカルホスト・リモートホスト双方を通信可能な状態にして,再度実行してください。※1

注※1

不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行するため再実行は不要です。原因コードを出力するメッセージのあとにエラーメッセージが出力されている場合は,そのメッセージに従って対処してください。

注※2

不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行しますが,リモートホストに不要ファイルが残っている可能性があります。

<管理共有フォルダ(ADMIN$)>\Hitachi\CMALib\uCSDディレクトリが存在する場合は削除してください。