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Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


2.3.10 ミドルウェアアンセットアップスクリプト

ミドルウェアをアンセットアップするためのスクリプトが記述されたファイルです。

アンセットアップスクリプトには応答待ちとなるコマンドは記述できません(mvコマンドの場合,-fオプションを付与し応答待ちにならないコマンド形式であれば記述できます)。記述した場合ミドルウェアのアンセットアップがアンセットアップスクリプトの応答待ちでタイムアウトするまで終了しなくなります。

csdmiundeployコマンドを実行した場合に,ステータスがsucceeded(setup),updated,failed(update)のミドルウェアに対して実行されます。

ミドルウェアアンセットアップスクリプト実行時のカレントディレクトリは次に設定されています。

deploy.remote.tmppathまたはdeploy.remote.tmppath.winに指定したパス\csd_tmp\setup

ミドルウェアアンセットアップスクリプトからほかのディレクトリおよびファイルを相対パスで指定する場合は,上記で設定されたカレントディレクトリからの相対パスで指定するようにしてください。

注※ システム定義ファイルcsd.propertiesで指定

仮想ホストにミドルウェアが複数ある場合スクリプトを実行する順序は,構成パターンテンプレートのProperty(ovf:key="order")タグで指定したセットアップ順序の逆となります。

アンセットアップスクリプトは,実行結果によって次の値を返すように作成してください。

項番

結果

戻り値

1

成功

0

2

失敗

1

アンセットアップ時のステータスを次に示します。

項番

アンセットアップスクリプト戻り値

ミドルウェアステータス

1

0(成功)

notsetup

2

0以外(失敗)

notsetup

注※

アンセットアップスクリプトの実行で次のエラーが発生した場合,対象ミドルウェアのアンセットアップは中断しますが以降の処理は続行します。

・アンセットアップスクリプトの転送に失敗(KFUD25086-Wメッセージ)

・アンセットアップスクリプトの実行に失敗(KFUD25087-Wメッセージ)

・タイムアウト発生(KFUD25088-Wメッセージ)

・仮想ホストの一時ディレクトリ削除に失敗(KFUD25071-Eメッセージ。ただし,アンセットアップスクリプト実行後の場合はKFUD25072-Wメッセージを出力して対象ミドルウェアのアンセットアップ処理も続行します。)

仮想ホストの処理が正常に終了して仮想ホストのステータスをreservedに遷移する契機で,アンセットアップ処理を中断したミドルウェアのステータスもnotsetupに遷移します。

ただし,アンセットアップスクリプトを指定した仮想ホストのパスワードを変更している場合で,パスワードアクセスキーを未指定,またはアクセスキー不正などでパスワードを取得できないときは,KFUD25005-Eメッセージを出力して仮想ホストのステータスはfailed(undeploy)に遷移します。