Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


2.2.3 IPアドレス設定ファイル

〈この項の構成〉

(1) 形式

IPアドレス設定ファイルはcsvファイル形式で記述されます。

(2) ファイル名

ipaddress.csv

(3) 格納先ディレクトリ

<ISCMインストールディレクトリ>\mgr\conf

(4) 説明

ISCMのリソース予約時に割り当てるIPアドレスは,IPアドレス設定ファイルに書かれたIPアドレスを使用します。IPアドレス設定ファイルは,ISCMとしてリソース予約を行う際,割り当て可能なIPアドレスを定義する定義ファイルです。IPアドレス設定ファイルは必ず用意してください。ISCMが仮想ホストに割り当てるIPアドレスはあらかじめIPアドレス設定ファイルに記載しておく必要があります。なお,IPアドレス設定ファイルに指定できるIPアドレス数は,最大65535個です。

IPアドレス設定ファイルの記述された内容が反映されるタイミングは,ISCM起動時,およびcsdrscupdateコマンド実行時です。

(5) 指定項目

IPアドレス定義ファイルで指定できる値について説明します。

IPアドレス定義ファイルの記述形式は,「IPアドレス単独指定」と「IPアドレス範囲指定」があります。

各項目の説明を次の表に示します。

表2‒6 IPアドレス設定ファイルで指定できるキー

項番

項目名

説明

指定範囲

省略時の動作

1

IPアドレス

仮想ホストの仮想NICに割り当てるIPアドレスを記載します。

IPv4形式

省略不可

2

IPアドレス種別

M(管理用IPアドレス),B(業務用IPアドレス)のどちらかを指定します。

最低1つはMを指定してください。Bの指定は任意であり省略が可能です。

{M|B}

省略不可

3

IPアドレスグループ番号

ISCM内のグループ番号です。IPアドレスグループ番号を指定することによってISCM内で複数のIPアドレスを任意のグループにまとめることができます。

0〜2147483647の整数値

省略時はIPアドレスグループ番号を0として扱います。

4

サブネットマスク

仮想ホストの仮想NICに割り当てるサブネットマスクを指定します。

IPv4形式

省略不可

5

デフォルトゲートウェイ

仮想ホストの仮想NICに割り当てるデフォルトゲートウェイを指定します。

IPv4形式

省略時は仮想NICに対してデフォルトゲートウェイを設定しません。空文字列""を使用します。

(6) 記述例

次にIPアドレス設定ファイルの記述例を示します。

IPアドレスの設定ファイル設定例
2.1.1.100-2.1.1.150,B,1,255.255.255.0,2.1.1.1
1.1.1.100-1.1.1.150,M,2,255.255.255.0,